猫田に小判 -新館 -

Last Modified: 2024/04/14(Sun) RSS Feed

タグ「どうでもいい思い付き」を含む投稿30件]

#徒然なる日記 #金継ぎ #どうでもいい思い付き

ウルシオールは揮発するのか?を調べている。きっかけはGoogleで漆について検索している時、AIが生成した「ウルシオールは酵素が最も活発化することで揮発する」という文章だった。
昔から、漆に全く触っていないのに被れたという話があるのは知っているが、正直、ウルシオールが常温で被れを生じるほどの量で揮発するとは思えず、全く触っていないと本人が思っているだけで実は何かしらの理由で触ってはいるという事なのだろうと考えていた。しかし9割は揮発しないと思っていても、1割位は「えぇ!ウルシオールって揮発するんだぁ」と驚いてみたいという気持ちもあり、実際に確認してみるか、となったわけである。

が、ウルシオールが揮発するかどうかをどうやって見つけるのか。まずテスト方法から考えなければいけないわけだが、問題は「手持ちの環境で」という事。空調が整った実験室や高額な道具や機材があれば割とすぐに結果が分かるのかもしれないが、金粉1gを買っただけで食事のレベルを下げなければいけない貧乏金継ぎ屋にとってそういう環境は期待できない。汚い作業場で極力手近にある物を組み合わせてウルシオールの揮発の有無を知るためのテスト方法を考えるのは、結構な想像力を必要とするように思われる。
しかし、古代や中世の人々だって、そこまで精度の高い道具が無くても様々な発見をしていたわけで、十分に頭を使えば100%は無理でも75%程度の確証までは得られるだろうとポジティブに考えることにした。間違えた結論を出しても、そこから他の人が新しい何かを見つけてくれれば、まぁ良いかという若干の投げやり感もあったりはするわけだが。

テスト方法についてはいろいろ試していることもあり書き始めると長くなるのでエックスで小出しにするとして、今のところ

「漆の酵素が、使い終わった水分を空気中に放出する際、一緒に何かが出てくるようだ」

という事までは推測出来た。ウルシオール単体で揮発するというよりは、水分放出と関連しているのだろうと思われる。
何しろ試験精度が低いので、あくまでも推測の域を出ない。もう少し試行錯誤を繰り返して精度を上げないと確証まではいかないが、いつかそれなりの確証が持てたら、触っていないのに漆被れする理由としてnoteにでも残しておこうとは思っている。

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〔 1015文字 〕 編集

拡大鏡で仕事の寿命が少し伸びた、という話

No. 91 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶磁器修理 #金継ぎ

金継ぎで細かい作業するたびに眼鏡をずらしたり外したりする事に、そろそろストレスを感じるようになったため思い切って拡大鏡を買うことにした。

拡大鏡を使ってみてまず分かったのは、去年から「加齢で細い線を引くのが下手になったなぁ、いつまで修理を続けられるのかなぁ」と思っていたが、加齢で器用さが落ちたわけではなく視力の問題が大きかったということ。眼鏡を外すと細かいところまで良く見えると思い込んでいたが、否、拡大鏡で見える解像度とは雲泥の差。ちゃんと見えるということは、ちゃんと細かい作業が出来るということに直結しているのは、体感してみて五臓六腑に染みわたった。

そして、よく見えるようになって仕事の精度が上がると、材料の無駄もかなり減った。線が細く引けると、使う漆の量も金粉の量も結構驚くほど減るし、線だけではなく欠けに充填する錆も無駄に食み出さなくなるので使う量が減る。
無駄を減らす最良の策は、精度を向上させることだったんだなぁと納得した。いくら無駄を減らそうと頑張っても精度が低いうちは結局無駄が出てしまうわけで、逆に言うと、精度が上がると無駄を減らすとか考えなくても自動的に無駄が減っていくのだ。精度ってほんまに大切。

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(写真:親に修理を頼まれたカップ)

ちなみに拡大鏡はネットで検索しても金継ぎするのに最適な倍率が分からなかったので、試しに5倍と10倍の2つを買ってみたが、使いやすいのは5倍だった。
10倍は確かに無茶苦茶細かいところまで見えるようにはなるのだが、その分、見える範囲もピントの合う範囲も狭い。特にピントの合う範囲が狭いのは割とストレスで、レンズ中央から外れると像の歪みが大きいので立体物に線を引く時は拡大鏡を少しずつ動かして調整しなければならず、そのたびに線から筆が離れるので集中力が途切れる。1~2cm角くらいの欠けであれば範囲も狭いし割と平面なので10倍でも使いやすいが、初めて買うなら5倍くらいの方が総合的に使い勝手は良いと思う。5倍でも十分精度の高い仕事出来るし。

〔 910文字 〕 編集

縄文人のモテたい欲を想像する、という話

No. 88 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #縄文時代

先日、茨城県埋蔵文化センターいせきぴあ茨城で、漆器や漆を塗った土器の特別展示をしているというネットニュースを見て、いせきぴあ茨城って何処にあるのかと調べたら車で1時間半くらいで行ける場所と分かり、ちょっと見に行ってきた。
茨城県埋蔵文化センターは廃校をそのまま利用して縄文時代~平安時代までの埋蔵品などを保管、調査していて、その廃校の一角を展示室として無料で埋蔵品を公開しているところ。入館無料なのは有難い。
昇降口を入ると係の人が居て、何処から来たとか何で知ったとかちょっとしたアンケートに答えるとカラーパンフレットを貰って入室できる。いろいろ説明してもらおうかと思ったら、何故か「詳しいかたのようなので、どうぞご自由に見てください」と言われて係の人が出て行ってしまった。ん~、別に詳しい人の空気は全く出していなかったと思うのだが。まぁ、それはさておき、写真撮影OKなので展示物を観たり写真を撮ったりしてきた。展示室は教室2つ分なので博物館というほどの規模ではなく、コンパクトにまとまっていて全部を集中して観察しても疲れない程度なのは個人的に嬉しい。

で、その中で非常に感動したのが、桜の樹木から作った鉢(半分だけ)。縄文後期のもので弁柄を入れた赤い漆が塗られているのだが、内外の両方に非常に緻密な装飾が彫られている。(内側はカメラで上手く取れなかったので外側だけ)

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陶胎は形を作るのも装飾するのも粘土をちゃんと精製して練っていればそこまで大変ではないと思うが、木胎となると木を削って整形し更に彫り物を入れてから漆を塗らないといけない。しかも加工道具は恐らく石器や動物の骨を加工したもので金属道具のような専門形状をしていないわけだから、これを作るのにどれだけ大変だったかは想像に難くない。

一体、どんなモチベーションでこんなの作るんだよと思いながら暫し出土品の前で立ちすくんでいたら、急に、開けた風景の中で世間話をしながら楽しそうな顔をして木を削っている縄文人女性のイメージが浮かんだ。あぁ、そうか。これは仕事としてノルマを果たされてやっていたわけではなく、作る事が楽しくてやっていたのかもしれないと気付く。アドレナリンが出まくった状態で木を削り続けた結果が、これなんだろうな、と。

そこに気付いたら、頭の中で一気にいろいろなことが繋がってきて、縄文人がいろいろ作るモチベーションの根底には「モテたい」という欲があって、そこからいろいろと作ったんじゃないかという発想に至った。以前、土偶に妊婦が多いのは妊娠可能な女性がいる、または、妊娠中の女性がいることを集落に周知させる目的が大きかったのではないかとブログで書いたが、装飾を施した器というのも、モテたいの延長線上から生まれてきたものだったのかもしれない。

用途がよく分からない遺物はすぐに祭器や呪具だと決めつけて自然に対して畏敬の念や祈りを捧げるために作ったとか結びつけるのだが、そもそも時間の観念が存在したかどうかも分からないのに、より高次な思想のための物作りと考えるよりは、殆どの物はモテるために作ったと考えると、遺物を祭器や呪具にするよりも納得がいくような気がする。
男女関係なく、モテるためにいろいろなものを考えて作った。そして禍々しい神への祭りなんてことをしていたわけじゃなく、合コンやマッチングイベントを定期的にやっていて、そういう時のために生活用品以外にも普段からいろいろ物を作っていたんじゃないかと思ったりする。

考古学者はすぐに集団統率や文明による社会秩序というものを考えがちな気がするが、縄文時代ってもう少し俗っぽいというかプリミティブでシンプルな気持ちに全力で、多様な形状や装飾も、モテたい、モテるために誰かに伝えたいという気持ちから生まれていったような気がするのだが、それは私だけだろうか。

〔 1640文字 〕 編集

土偶の造形の解説についての話

No. 86 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸 #縄文時代

Youtubeで縄文時代の土偶についての動画を見ていて、土偶の後頭部に穴が開いていて何のために開けたのか分からないという解説がされていたのだが、普通に水蒸気爆発防止の穴でしょ?と思った。陶芸をやっていれば当然開けるだろうと思う位置にちゃんと穴を開けている縄文人はやはり凄いなと思うと同時に、陶芸やったことがない人からすると穴の意味が分からないのかと少しびっくりした。

成形可能な状態にした粘土には15~20重量%の水分(物理水)が含まれている。この水分は焼成時の加熱に伴って水蒸気になり粘土から抜けていく。この時、徐々に温度が上がって水が液体から気体に変わっていくと粘土は形が壊れることなく熱変性していくことになるわけだが、加熱速度が速すぎると水の膨張による応力に粘土が耐えられなくなり水蒸気爆発によって形が破壊、粉砕してしまう。隣に作品があれば爆発の煽りで破損してしまう。福島原発で原子炉建屋が吹っ飛んだ映像を覚えている方は多いと思うが、水蒸気爆発といのそれ位の威力がある。実際、私も窯焚きの最中に作品の水蒸気爆発で上開き式の窯の蓋が持ち上がったのを見たことがあって、非常に衝撃だったのを覚えている。
粘土というのは一定の厚みを超えると内部の水が非常に抜けにくくなるため、水抜きのために竹串で何か所か穴を開けることで水蒸気爆発を防止する技術が必要になってくるわけだ。よくハウツー本に粘土内に密閉した空間を作ると空気膨張で爆発するという解説を見ることがあるが、粘土というのは意外に粒子の隙間が多いので、空気の膨張で爆発するということは無い。密閉空間の空気膨張で起こるのは爆発ではなくヒビが出る程度。爆発は空間ではなく粘土内部の水蒸気の急な体積膨張によるものだ。

で話を戻して、土偶の頭の穴だが、頭は粘土を固めて丸くしている場合、厚みがあり水分が抜けにくくなっている。目や口の穴は表層のみなので水蒸気抜きとして作用するほどの深さが無い。そのため頭部が爆発しないよう正面から目立たない後頭部に水蒸気抜きの穴を中心付近まであける、という極めて物理的な理由で作られていて、そこにスピリチュアル的な理由は恐らく無いと思う。

それから、土偶が板状土偶から自立式土偶へ変化した理由なども、割にまじないとか儀式とかスピリチュアルな方向で解説付けがされることが多いが、私は単に縄文人の物体に対する空間認識の発達によるものだと思っている。

私が子供の頃に、弟と粘土で遊んでいる時の記憶で、私が人間を作るために球形の頭に太めの棒状の体を作ったのに対して、弟は球状の頭に平板な方形を付けて人間としていた。当然、自立せず、頭が重いので板は曲がってしまうため床に寝かせておくことになるわけだが、なるほど弟にとって人間の体というのは頭が球体であることは認識しても、体に厚みがあるということまでは認識出来ていないのかと子供ながらに結構な衝撃を受けたのを覚えている。
大学の心理学の授業で、人間というのは成長に伴い物体や空間を平面認知から立体認知へと変化させていくという話を聞いて、弟との粘土作りのあれが、まさにこの認知の変化だったのかと非常に納得した。

というわけで、縄文時代は約1万年。当然、人間の認識が徐々に発達していく過程があるはずで、それが板状土偶から自立式土偶への変化に表れているのだろうと推測出来る。まじないをするために形を変化させたというよりは、何千年もかけて人の空間認知が発達したと考えるほうが分かりやすいのではないかと思う。

これは土偶と直接関係ないのだが、先が丸くなった棒が出てくると、すぐに男根崇拝だという話になるんだけど、私はその中には建築や工芸用の作業道具があるのではないかと思っている。建築跡や工芸品の数に対し、それを作るための道具の発見が少ないように思うのは、本来、道具であるはずのものをスピリチュアル視点で見過ぎているのが原因ではないかという気がする。

〔 1678文字 〕 編集

#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸 #エルエルキルン

窯焚きをしていたら1200℃を超えた辺りで電源が落ちてしまい、何度も再点火を試みてどうにか1230℃までは上がるものの、それを超えると過剰加熱の表示が出て完全にダウンし1250℃まで届かず。翌日、再挑戦できるかとスイッチを入れたところFAILと表示されてスタート出来ず。
仕方がないのでエルエルキルンに問合せたところ、熱電対の寿命だと思うので1本引き抜いて(私の窯は3本使っている)確認してみて下さいとの事。コントロールボックスを開けて熱電対を引き抜いてみたところ、先端が熱で伸び切った上に炭化し完全に金属性を失っていた。日本の窯は保護管で固定されていて中の計測金属の寿命を見た事が無かったので、なるほど熱電対の最後はこうなるのかと結構驚いた。

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(注釈 左が新品の熱電対、右が寿命を迎えた熱電対)

明らかに寿命なので新しい熱電対を3本注文することに。アメリカの窯はDIYが徹底しているので、個人でパーツ交換出来る仕様になっているのは非常に有難い。

安めなK型(現在使っているものと同等)と値段の高いS型があってS型の方が寿命が長いとの事で、どちらにするか迷ったが、窯を買ってから6年は使えたので交換後も6年は使えるだろうという判断と、6年後に炉体の寿命が来ていたら熱電対ごと買い替えになる可能性も考えられるため熱電対だけ高寿命でも仕方がないかもという判断からK型にすることに。

注文から2日後に新しい熱電対が届いたので、早速交換する。
エルエルキルンのオフィシャルYoutubeに交換の動画があるので、それを何度か見て覚え、必要な道具を用意する。用意すると言ってもプラスドライバと懐中電灯くらいだけど。
交換手順そのものは非常に簡単で、先日、熱電対を引き抜いた時に構造は理解していたので、30分もあれば3本交換終わるだろうと思ったのだが、結局2時間くらいかかる。というのも、交換は簡単なのだが錆がとにかく酷い。そのせいでネジが抜けないし、やっと抜いて熱電対を交換しても今度はネジ山が馬鹿になっていたりしてネジが閉まらない。耐熱ウールを噛ませたりして何とか対処し、通電してみたところFAILの表示も出なくなり点火も出来るようなので、一応は一安心。

ところで、粘土には物理水と化学水(結晶水)という2つの水分が含まれていて、物理水は成形のための加水分で100℃になると蒸発する(窯の温度計だとは250℃くらいまで出ている)。更に分子レベルで結合している化学水というのがあり、これは1000℃くらいまで出続けると言われている。どちらも水蒸気になって出ていくのだがヤカンで水を沸騰させて出てくる水蒸気とは比べもにならないほど高温というのが曲者で、これが窯の金属を腐食させる。ステンレスというのは錆びない金属と思われているが、高温水蒸気はステンレスでさえボロボロに腐食させる。エルエルキルンは金属部分に腐食しにくいステンレスを使っているが、それでも6年使うと加熱水蒸気と触れる箇所はボロボロになってしまう。
熱電対を交換しながら思ったのだが、電気にしろガスにしろ、近代窯というのは耐火煉瓦を固定するためや各種部品を接続するために割と金属を多用していて、耐火煉瓦よりも金属の劣化が窯の寿命に関わってくる。前に使っていた日本の窯はアングルに鉄を使っていたのでステンレス以上にボロボロで最後はステンレスの針金でグルグル巻きにして使っていたなと思いだした。扱いやすいぶん煉瓦だけを積んで作った古代窯よりも、その点は明らかにデメリットだな、と。

〔 1530文字 〕 編集

#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸 #縄文時代

Youtubeで縄文土器を検索すると、結構な数の野焼きワークショップの動画を見る事が出来る。
野焼きというのは焚火で芋を焼くのと同じだと思っている人が多い。なので、ワークショップの野焼きもほぼほぼキャンプの焚火みたいな感じになっている。

ところで牛糞ケーキというのをご存じだろうか?牛糞とケーキという極めて相性の悪い名前の合体だが、別に牛糞の入ったケーキの事ではない。
インドを中心とした南アジア一帯で、基本的には低所得層(ガスや電気が通っていない農村地域など)が使用する燃料が牛糞ケーキ。アフリカや南アメリカでも動物糞は燃料や外壁に使われることがある。なお「基本的には」と書いたのは都市部でもお祭りの際の熱源として用いられることがあるからだが、ほとんどは低所得層の燃料になっている。名前の通り、牛糞を円盤状(ホールケーキほどちゃんとした円筒形ではないが、おおよそそんな感じ)に固めて乾燥させたもので、かなりの高火力を生み、燃焼時間も長いので陶器を焼く時にも欠かせない燃料になっている。Youtubeでもインドの野焼きスタイルの陶器焼成動画では必ずと言っていいほど牛糞ケーキを用いる場面が出てくる。ちなみに燃料にする牛糞ケーキは発酵が進んでいるので、それ自体の臭いは殆ど無いのだそう。
牛糞ケーキについては環境問題においてポジティブな側面があり見直されている反面、牛の生物濃縮によりヒ素を含む煙を発生する問題などデメリットも指摘されるが、今回はそれについては深く突っ込まない。

で、何故、牛糞ケーキの話をしたのかというと、察しの良い方はもうお分かりの通り、縄文時代には哺乳類の糞の利用は絶対に行われていたと私は思っている。
縄文時代に小~中型犬を飼っていた事は確かだそうなので、少なくとも人糞と犬糞を採取することは計画的に出来たはずである。縄文時代にトイレに相当する設備は見つかっていないらしいが、糞を一か所に溜めた(あるいは溜まった)と思われる場所は確認されているそうだ。
大規模農業は行われていないので堆肥としてよりも、むしろ牛糞ケーキのような燃料として糞は利用されたのではないだろうか。弥生時代になると人種が違うので、糞の意味合いや扱いは変わったのではないかと思ったりするが。
つまり、縄文土器を焼く時には、ただ器の上に木材を置いたのではなく、合わせて乾燥糞を利用する事で火力を確保していたと私は想像している。
野焼きをしてみると分かるが、地面というのは非常にカロリーを奪う。登り窯のようなレンガでも使えれば別だが、そうでないと発生する熱の結構なカロリーは地面に取られてしまう。そのためには木材よりも高カロリーを生む燃料が必要になってくるわけだ。

縄文土器の野焼き再現は、あまりにも綺麗好きな今の日本人的思考に寄り過ぎだ。縄文人はもっと目的達成に貪欲でクレバーだったと個人的には考えている。

〔 1256文字 〕 編集

#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き

かれこれ4年くらい、浄水器で濾過した水1Lにハッカ油を2滴入れたものを冷蔵庫で冷やして常飲していたのだが、今年の夏はいくら飲んでも体に浸透している感じがしない。ハッカ油入れてはいるが基本的にはただの水なので、浸透率が浸透圧調整した水より悪いのは分かる。が、それにしても今年は異常に浸透している感じがしない。
3日間連続、脱水症状で頭は痛いし、あくびは止まらないし、涙も止まらないしで、流石にこれはヤバいのではと思い、初めて経口補水液を買って飲んでみたら、翌日には完治。やっぱり浸透圧調整した水が最強かと、まさに五臓六腑に染み渡り状態。

ネットで調べたら、1Lの水に塩3gと砂糖40gを入れれば経口補水液になるというのを知り、試しに作ってみたら確かに経口補水液とかなり近い味になったが、少し甘味が強い。恐らくちゃんとモル計算をすると、この分量が最適なのだろうが、常飲したら脱水症は回避出来ても糖尿病になりそうなので、砂糖を少しずつ減らしていったら20gでまぁまぁ飲みやすくなった。(それより減らすと塩気が強くなり、水を飲んだ後に普通の水が飲みたくなってしまう)

浸透は少し悪くなるかもしれないが、普通の水よりは良いだろうと数日ほど飲んでいたが、やはり飽きる。微妙に甘い水というのは意外と飲み続けるのは苦痛なのか、それで砂糖40gなのかと思うも糖分が多くなるのはやはり何かストッパーが掛かるので、砂糖20gでも飲みやすくする方法はないかと調べたら、レモンスライスして入れると爽やかな味わいで飲みやすくなるのだそうな。

というわけでレモン買おうかと思ったのだが、水を作るたびにレモンスライスするのも面倒なので濃縮還元のレモン汁を買うことにした。
ラベルにはレモン1個分のレモン汁は30mlと書かれている。塩と砂糖の計量は重量なので、レモン汁も一緒に計量出来たら楽。ということで調べたらレモン汁1mlは1gで問題ないらしい。なのでレモン1個分のレモン汁は30gということになる。

そんなこんなで1Lの水に塩3gと砂糖20gを入れ、少しずつレモン汁を足して飲みやすいところを探したら、レモン汁は15g位入れるとほぼほぼポカリスウェットじゃないか、という味になった。ポカリスウェットの成分に果汁とは書いてあるが、どれくらいの量が入っているかは不明だったのだが、今回の件で1Lにレモン半個分くらい入っているということが推測出来た。なるほどポカリスウェットってそういう味なのか。

〔 1086文字 〕 編集

その思考はOSかAPPかという話

No. 77 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き

他人の発言に腹が立つ時がある。腹を立てない事が精神的にも健康的にも一番なのは間違いないが、余程の修行でもしないかぎり心に波風を立てないのは難しいし、波風立てないようにしようと思う事がストレスになってしまったら本末転倒だ。
なので、凡人にとっては腹の立つ時間をいかにして最短にするのかという方法を考えるというのが1番の解決策になるのではないかと思っている。

腹が立つ理由は至極単純で、自分の思考で処理出来ない異物が侵入したため排除機能が発動するからだ。体に毒やウィルスなどの異物が入ってきた時の拒絶反応と同じものが精神にも起こる。
侵入したものを音や熱などのエネルギーに変換して体外の放出すると、大声で怒鳴ったり、顔を赤くして癇癪を起こすわけだが、今の世の中、こうした排除作用を見せるのは行儀が悪いと受け取られてしまうので、粛々とエネルギー変換をする事が求められていたりする。

体内には免疫作用というものがあって、ある程度の異物であれば生活に支障がでることなく体内で分解や排除が行われるようになっている。精神の場合は思考の見極めがそれに相当すると思う。

私の場合、腹が立つ事を言われたなぁと思ったときには、その内容が言った人間のOSに依存するものか、それともアプリ(APP)に依存するものかという区分を最初に行うことにしてる。
分かりやすく言うと、OSはその人を形成する根本に関わる事で、日本人に理解しにくい「宗教的理由」などはOSになる。日本の場合、慣習はOSになると思う(地域を離れると書き換えられる時があるので、宗教とイコールにはならないかもしれないが)。OSによる事柄は当人でも論理的に理解している可能性は低く、大抵は何を言ってもダメなので、こちらが引くか理解するしか解決策はない。私の場合は、何度か同じ話をしたり同じことをしてみて理論的回答が得られない、相手の行動が変わりそうもないと判断した場合は、OSだから仕方がないな、と思ってこちらが引くようにしている。(引くだけでダメそうな状況だったら早々に縁を切ることになるわけだが)
アプリ(APP)思考の場合は、OSへの依存度にもよるが、書き換え可能であったり交換可能であることが多い。理屈で話をすると、妥協点の形成という活路が見出だせるので、面倒ではあるが話を続けてこちらの状況も理解してもらうよう働きかけを続けることになる。

揉め事の多くは、OSをアプリと勘違いして書き換えようとしたり、アプリなのにOSだと決めつけて話をしないことで起こる。プロになるとOSをアプリに切り分けたり、アプリのふりをしてOSに介入したりするわけだが、それが良いか悪いかを判断できるほどの頭脳は私に無いので、勘違いしないことだけに気を配ることにしている。

〔 1189文字 〕 編集

#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸 #縄文時代

この前行って見てきた縄文土器の写真を見ていて、縄文時代にはロクロが無かったという話を当たり前のように受け止めていたが、果たしてそうなのか?という疑問が湧いた。

現在の軸を持つ回転機構の道具と思われるものが無いだけで、縄文土器はどれも綺麗な線対称というか、明らかに軸を意識した回転体だ。分かりやすく言うと、上から見たら全部が円だ。四角や三角を基本構造とした火炎式土器というのは私は見たことがない。アクセサリー類や動物などを模した造形は別として、少なくとも器形の造形物については楕円形すら極めて特殊な形状として分類される程度しかない(多分、非公開なものを含めても多くはないと思われる)。底部方形鉢という形はあるのだが、底が四角(性格には角丸正方形)でも、口辺になると円形になり方形が維持されない。装飾では円に集約される形以外もあるのだから、それが造形構造全体に及んでも良さそうなものだが、頑なに回転体をしている。

ということは、思想的に回転体になったというよりは、制作工程で明らかに効率性から回転動作を伴った制作方法が普通に行われていた、少なくとも容器を作る際には回転力が加わる道具が合ったと考えるのが自然ではないかと思う。

素焼き文化圏(特にネイティブアメリカン)の器作りでは、陶製の時計皿の形のものを2枚向かい合わせにしてロクロとして用いられることがある。
陶製ならば現存している可能性は高いと思うが、時計皿の形状の物が少ないことから考えて、材質は陶製以外だったのかもしれない。だが、回転力を伴う道具があったことは確かではないかと思うのだが。

〔 730文字 〕 編集

#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き

Xをスマホ(android)で見るための方法は、基本的にGoogleChromeでXのオフィシャルサイトへ行くか、Xのオフィシャルアプリで見るかの2択で、どちらもタイムライン上には頻繁にプロモーションポストという広告が入る。最初は片っ端からブロックしていたのだが、それも面倒になってきて最近はスマホでXを見るのは1日に1回以下だ。発言しなくなると、案外それで十分だったりする。

もっとも、殆どは家で仕事をしているので、PCで日に何度かは閲覧している。PCの場合はGoogleChromeにControl Panel for Twitter という機能拡張を入れることで広告その他、閲覧に邪魔なものを非表示に出来るが、スマホのGoogleChromeには機能拡張を入れる事が出来ない(入れられるようにする予定も無いらしい)。

だが、何とかしてスマホのGoogleChromeに機能拡張が入れられないものかと調べてみたら、GoogleChromeは無理だが、同じChromiumエンジンを積んだKiwi Browser はGoogleChromeの機能拡張を入れて使える(場合がある)らしい。そこで試しにKiwiをインストールして、Googleウェブストアから機能拡張を入れてみたら、問題なく動いて広告非表示に成功した。
Xオフィシャルアプリに比べると若干動作が重いという難点があるが、それでもControl Panel for Twitter でタイムラインをカスタマイズ出来るメリットは大きい。Kiwiのアイコンも鳥なのでTwitterっぽくて良い。Xの専用アプリとして使うならベストチョイスではないだろうか。

ちなみに、私はヘビーユーザーではないので、Kiwiを立ち上げてタイムラインを見たらアプリ終了させてしまうが、常時表示させてタイムラインを追いたい方は、ブラウザをリロードさせる機能拡張 があるので、リロード間隔を指定すれば見た目には勝手にタイムラインを更新してくれている状態にすることも出来る。

〔 909文字 〕 編集

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