猫田に小判 -新館 -

Last Modified: 2024/04/14(Sun) RSS Feed

No.76

#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸 #縄文時代

この前行って見てきた縄文土器の写真を見ていて、縄文時代にはロクロが無かったという話を当たり前のように受け止めていたが、果たしてそうなのか?という疑問が湧いた。

現在の軸を持つ回転機構の道具と思われるものが無いだけで、縄文土器はどれも綺麗な線対称というか、明らかに軸を意識した回転体だ。分かりやすく言うと、上から見たら全部が円だ。四角や三角を基本構造とした火炎式土器というのは私は見たことがない。アクセサリー類や動物などを模した造形は別として、少なくとも器形の造形物については楕円形すら極めて特殊な形状として分類される程度しかない(多分、非公開なものを含めても多くはないと思われる)。底部方形鉢という形はあるのだが、底が四角(性格には角丸正方形)でも、口辺になると円形になり方形が維持されない。装飾では円に集約される形以外もあるのだから、それが造形構造全体に及んでも良さそうなものだが、頑なに回転体をしている。

ということは、思想的に回転体になったというよりは、制作工程で明らかに効率性から回転動作を伴った制作方法が普通に行われていた、少なくとも容器を作る際には回転力が加わる道具が合ったと考えるのが自然ではないかと思う。

素焼き文化圏(特にネイティブアメリカン)の器作りでは、陶製の時計皿の形のものを2枚向かい合わせにしてロクロとして用いられることがある。
陶製ならば現存している可能性は高いと思うが、時計皿の形状の物が少ないことから考えて、材質は陶製以外だったのかもしれない。だが、回転力を伴う道具があったことは確かではないかと思うのだが。

〔 730文字 〕 編集

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