猫田に小判 -新館 -

Last Modified: 2024/04/14(Sun) RSS Feed

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#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #珈琲 #焙煎

ネット検索をしていたら、最近は中国製のグリル鍋のような電熱式の自動焙煎機がいろいろ出ていると知る。ずっとカセットガスコンロにサンプルロースターを乗せて1回に400g位を焼いているが、ガス圧が安定しない上に火力がすぐに落ちるし(特に冬場は)、何よりカセットボンベはガスが必ず少し残るので勿体ない。何とか出来ないものかと思っていたが、そうか電熱という手があったのかと。考えてみれば陶芸窯は電気で1250℃の本焼きが出来るわけだから、電熱で焙煎は当然できるはずだ。しかし中国製とはいえ安くても1万円前後はするし、興味本位で買うわけにもいかないので、それなら電気コンロにサンプルロースターを乗せても焙煎は出来るんじゃないのか?とネット検索してみたが、そもそも電気コンロで焙煎をするという話が非常に少ないうえに、サンプルロースターを乗せて焼くという話は全く見つからない。

やった人が居ないはずは無いので、ネットに書くほど成功はしていないのだろうという予想は出来るが、どの程度のところまで出来るのか?何か工夫することで焙煎出来たりはしないのか?と非常に気になったので、電気コンロ(1200W)にサンプルロースターを乗せて300gの焙煎をやってみることにした。

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写真だと分かりにくいが、サンプルロースターはダイソーで買ったレンジガードを加工して熱が逃げないようにし、私が持っているのはパンチングのロースターなので焙煎中にチャフが電熱体に落ちないようアルミホイルを巻いた。

結論から言うと、1200Wならば中煎りの焙煎は出来る。味は驚くほど雑味が無く、甘みのある癖のない味になる。旨いか不味いかで言えばかなり旨い部類になると思う。しかも驚いたことに電気で焙煎するとガスの時のような物凄い煙がほとんど出ない。

と聞くと電気良いじゃないかと思われるかもしれないが、ただし”中煎りになるまで2時間かかる”…。ぶっちゃけ途中で2度ほど心が折れた。電熱線の加熱なのでIHのように接触していなくても加熱は出来るだろうと思っていたが、電気コンロも基本的には接触により熱を伝えるのを前提に設計されているようで、1㎝でも離れると火力は極端に落ちる。
最初はガス焙煎と同じようにロースターを連続的に回していたのだが、それでは全く豆が焼けてこないので、20秒停止してから1回まわす方法に切り替えたら豆が焼けてくるようになった。2時間ずっと手を回し続ける必要は無いので筋力的に疲れることはない。精神的には飽きてくるのでダメージあるけれども。
それと、豆がハゼない。ハゼないのでガスに比べると焙煎後の豆は膨らみ方が小さい。それで味に癖がないのかもしれないが、とにかくも1ハゼも2ハゼも無く豆に色が付いてくるので、音や臭いや煙の量で焙煎の状態を予測することが出来ない。たびたびロースターを下ろして豆を出して見ないといけないので、これが思いの外、面倒くさい。

おそらく2時間掛かる最大の敗因はサンプルロースターを使ったことではないかと思う。焙煎中に豆を転がしてやらないと焼きムラが出来てしまうので何らかの方法で豆を転がす必要はあるのだが、電熱の場合、それがサンプルロースターのように空間で回転させる方法ではダメなのだ。ロースターではなくグリル鍋的な、電気コンロに乗せるなら鉄鍋のように底が平面でより確実に熱源に接触した状態で、木べらなどで豆を転がしながら焼けば多分上手くいくと思う(もうやらないけど)。
電熱で焙煎した珈琲の豆の味はガス式とは全く違った味になるので、一度は挑戦してみても悪くないと思う。ただし、やるときは使用する器具の選択を十分吟味するように。

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