猫田に小判 -新館 -

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2024年3月2日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

#徒然なる日記 #金継ぎ #どうでもいい思い付き

ウルシオールは揮発するのか?を調べている。きっかけはGoogleで漆について検索している時、AIが生成した「ウルシオールは酵素が最も活発化することで揮発する」という文章だった。
昔から、漆に全く触っていないのに被れたという話があるのは知っているが、正直、ウルシオールが常温で被れを生じるほどの量で揮発するとは思えず、全く触っていないと本人が思っているだけで実は何かしらの理由で触ってはいるという事なのだろうと考えていた。しかし9割は揮発しないと思っていても、1割位は「えぇ!ウルシオールって揮発するんだぁ」と驚いてみたいという気持ちもあり、実際に確認してみるか、となったわけである。

が、ウルシオールが揮発するかどうかをどうやって見つけるのか。まずテスト方法から考えなければいけないわけだが、問題は「手持ちの環境で」という事。空調が整った実験室や高額な道具や機材があれば割とすぐに結果が分かるのかもしれないが、金粉1gを買っただけで食事のレベルを下げなければいけない貧乏金継ぎ屋にとってそういう環境は期待できない。汚い作業場で極力手近にある物を組み合わせてウルシオールの揮発の有無を知るためのテスト方法を考えるのは、結構な想像力を必要とするように思われる。
しかし、古代や中世の人々だって、そこまで精度の高い道具が無くても様々な発見をしていたわけで、十分に頭を使えば100%は無理でも75%程度の確証までは得られるだろうとポジティブに考えることにした。間違えた結論を出しても、そこから他の人が新しい何かを見つけてくれれば、まぁ良いかという若干の投げやり感もあったりはするわけだが。

テスト方法についてはいろいろ試していることもあり書き始めると長くなるのでエックスで小出しにするとして、今のところ

「漆の酵素が、使い終わった水分を空気中に放出する際、一緒に何かが出てくるようだ」

という事までは推測出来た。ウルシオール単体で揮発するというよりは、水分放出と関連しているのだろうと思われる。
何しろ試験精度が低いので、あくまでも推測の域を出ない。もう少し試行錯誤を繰り返して精度を上げないと確証まではいかないが、いつかそれなりの確証が持てたら、触っていないのに漆被れする理由としてnoteにでも残しておこうとは思っている。

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〔 1015文字 〕 編集

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