全年全月26日の投稿[3件]
2023年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
縄文時代には回転体という認識はあったのかという話
No.
76
:
Posted at
2023年08月26日(土)
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸 #縄文時代
この前行って見てきた縄文土器の写真を見ていて、縄文時代にはロクロが無かったという話を当たり前のように受け止めていたが、果たしてそうなのか?という疑問が湧いた。
現在の軸を持つ回転機構の道具と思われるものが無いだけで、縄文土器はどれも綺麗な線対称というか、明らかに軸を意識した回転体だ。分かりやすく言うと、上から見たら全部が円だ。四角や三角を基本構造とした火炎式土器というのは私は見たことがない。アクセサリー類や動物などを模した造形は別として、少なくとも器形の造形物については楕円形すら極めて特殊な形状として分類される程度しかない(多分、非公開なものを含めても多くはないと思われる)。底部方形鉢という形はあるのだが、底が四角(性格には角丸正方形)でも、口辺になると円形になり方形が維持されない。装飾では円に集約される形以外もあるのだから、それが造形構造全体に及んでも良さそうなものだが、頑なに回転体をしている。
ということは、思想的に回転体になったというよりは、制作工程で明らかに効率性から回転動作を伴った制作方法が普通に行われていた、少なくとも容器を作る際には回転力が加わる道具が合ったと考えるのが自然ではないかと思う。
素焼き文化圏(特にネイティブアメリカン)の器作りでは、陶製の時計皿の形のものを2枚向かい合わせにしてロクロとして用いられることがある。
陶製ならば現存している可能性は高いと思うが、時計皿の形状の物が少ないことから考えて、材質は陶製以外だったのかもしれない。だが、回転力を伴う道具があったことは確かではないかと思うのだが。
この前行って見てきた縄文土器の写真を見ていて、縄文時代にはロクロが無かったという話を当たり前のように受け止めていたが、果たしてそうなのか?という疑問が湧いた。
現在の軸を持つ回転機構の道具と思われるものが無いだけで、縄文土器はどれも綺麗な線対称というか、明らかに軸を意識した回転体だ。分かりやすく言うと、上から見たら全部が円だ。四角や三角を基本構造とした火炎式土器というのは私は見たことがない。アクセサリー類や動物などを模した造形は別として、少なくとも器形の造形物については楕円形すら極めて特殊な形状として分類される程度しかない(多分、非公開なものを含めても多くはないと思われる)。底部方形鉢という形はあるのだが、底が四角(性格には角丸正方形)でも、口辺になると円形になり方形が維持されない。装飾では円に集約される形以外もあるのだから、それが造形構造全体に及んでも良さそうなものだが、頑なに回転体をしている。
ということは、思想的に回転体になったというよりは、制作工程で明らかに効率性から回転動作を伴った制作方法が普通に行われていた、少なくとも容器を作る際には回転力が加わる道具が合ったと考えるのが自然ではないかと思う。
素焼き文化圏(特にネイティブアメリカン)の器作りでは、陶製の時計皿の形のものを2枚向かい合わせにしてロクロとして用いられることがある。
陶製ならば現存している可能性は高いと思うが、時計皿の形状の物が少ないことから考えて、材質は陶製以外だったのかもしれない。だが、回転力を伴う道具があったことは確かではないかと思うのだが。
2020年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
漆の小分けにシリンジを使う案バージョンアップ版
No.
37
:
Posted at
2020年08月26日(水)
#金継ぎ #陶磁器修理 #修理道具 #ガラス用漆
『漆の小分けにシリンジを使うという案(ブログ№14)』 で、シリンジの有効性を書いたり、ちょっと周りに説いたりしてみたのだが完全に反応が悪い。そんなに良いなら売ったら良いじゃないかと言われたりもしたが、違うんじゃー!シリンジに入れて売っても仕方がないんじゃー!みんなが漆を気軽に小分けにして無駄なく何度も使えるところがシリンジの売りであって、使い捨てのシリンジ漆を広めたいわけではないんじゃー!
で、どうやらシリンジに漆が入っていれば使いたいが、小分けにする作業が面倒くさいという事なのだろうという結論に至る。シリコン粘土でアタッチメントを作るところがネックらしい。
ということで、シリコン粘土不要。既存のチューブをハサミで切るだけで小分け作業が出来る方法を考えたので、今回はそれを紹介しようと思う。
<チューブで漆をシリンジに小分けにする方法>
用意するのは、ホームセンターなどで売っているゴム(またはシリコン)チューブ(以下、チューブと記載)。重要なのは穴径4mmのチューブを買う事。シリコン製の場合は厚みが1㎜で外形6㎜。近所のホームセンターは穴径4㎜はシリコン製しかなかったのでゴムだと外形は違う(ゴムの方が薄いので6㎜以下)かもしれません。値段は1mで400円位。でも使うのは5㎝なので10㎝あれば十分です。近所のホームセンターは10㎝から切り売りしていたので30㎝買いました。
シリンジは大小いろいろなサイズが有りますが、注射器のインジェクター(針の部分)規格が決まっているため、シリンジの口は全てφ4㎜です。なので、どのサイズのシリンジを使う場合でもチューブの穴が4㎜のものを選んで下さい。
チューブを切って3㎝と2㎝にします。3㎝はインジェクター代わりに使用する部分。2㎝はシリンジのキャップになります。
インジェクターにするチューブの長さは任意で構いませんが、長すぎると吸い上げるのが大変なので3㎝前後が良いと思います。
3㎝のチューブにシリンジの口を入れます。
漆チューブを立て、口にチューブ付きシリンジを入れます。この時、あまり漆チューブの口いっぱいまで漆を上げてしまうと漆が溢れ出て来るので、漆チューブの漆は少し余裕を持たせておいてください。
なお、漆チューブの口が6㎜以上であることが条件になります。えー、うちのチューブの穴はそんなに大きくないわぁという方は最後に補足を記載しますので今は漆チューブに入れる事が出来たという体で説明を読み進めて下さい。
ゆっくりとシリンジのピストンを引くと漆を吸引します。(始めてやる時はチューブの空気の体積分だけシリンジ内に無駄が出ますが、あとで入った空気は抜きます)
適量を吸引したら、漆チューブからシリンジを引き抜きます。チューブの周りが汚れていたら爪楊枝などでコソいで漆チューブに戻すと無駄が出ません。
チューブがあるていど綺麗になったら、口を上にし、シリンジのピストンを少し引いてチューブ内に残っている漆も吸引します。
シリンジ内に空気や泡などがあるので、シリンジを軽く指で弾いて泡を消し、その後、無駄な空気を抜いて下さい。
作業を終えたら、チューブをゆっくりとシリンジから外してください。
2㎝に切ったチューブで蓋を作ります。クリップを用意します。(止められれば良いのでセロテープでも良いです)
チューブをクリップで止めます。(セロテープの場合はチューブを折り曲げてセロテープで巻いて下さい)
シリンジのキャップの完成です。
シリンジの口に嵌めると密閉出来ます。
これで小分け作業終了です。
キャップを抜く時は、出来るだけ口に近い部分を持って抜きます。口から遠いところを持つと抜け難い上に、抜けた時に漆が飛ぶことがありますから注意しましょう。
<補足事項>
※補足1
小分け用に使ったチューブは使い捨てでも構いませんが、綿棒で中を拭くと再利用出来ます。綿棒に少し揮発性油を付けて拭くと綺麗な状態で保管できます。
シリコンは非常に強い素材なので、加水分解してベトベトにならなければ結構何回も使えると思います。
※補足2
2回目以降シリンジに再度小分け作業する時は、少しシリンジ内に漆が残った状態でチューブの口ギリギリまで漆を出しておいてから吸引するとチューブ内の空気を引き込まずに済みますので、空気抜きの無駄な手間が省けます。
※補足3
漆チューブの口が6㎜以下の場合ですが、シリコンチューブはガラスチューブのように温めて伸ばすのが難しく、またテーパー型のインジェクター代用品を探したのですが見つからなかったので、Amazonなどで『インジェクタ』で検索して細いものを購入するのが良さそうです。
写真のインジェクタは万年筆のインク詰め替えに私が使用しているものですが、金属製は値段が高く、穴も小さいので使い捨てるにはコスパが悪いためプラスチック製(www.amazon.co.jp/dp/B07YYN5M6R/ref=cm_sw... )を使用するのが良いと思います。
インジェクタの場合、小は大を兼ねるのでチューブを使わずインジェクタを買えば良いだけじゃないかというのはごもっともですが、今回はホームセンターでも買える手軽さとコストを優先して紹介いたしました。
『漆の小分けにシリンジを使うという案(ブログ№14)』 で、シリンジの有効性を書いたり、ちょっと周りに説いたりしてみたのだが完全に反応が悪い。そんなに良いなら売ったら良いじゃないかと言われたりもしたが、違うんじゃー!シリンジに入れて売っても仕方がないんじゃー!みんなが漆を気軽に小分けにして無駄なく何度も使えるところがシリンジの売りであって、使い捨てのシリンジ漆を広めたいわけではないんじゃー!
で、どうやらシリンジに漆が入っていれば使いたいが、小分けにする作業が面倒くさいという事なのだろうという結論に至る。シリコン粘土でアタッチメントを作るところがネックらしい。
ということで、シリコン粘土不要。既存のチューブをハサミで切るだけで小分け作業が出来る方法を考えたので、今回はそれを紹介しようと思う。
<チューブで漆をシリンジに小分けにする方法>
用意するのは、ホームセンターなどで売っているゴム(またはシリコン)チューブ(以下、チューブと記載)。重要なのは穴径4mmのチューブを買う事。シリコン製の場合は厚みが1㎜で外形6㎜。近所のホームセンターは穴径4㎜はシリコン製しかなかったのでゴムだと外形は違う(ゴムの方が薄いので6㎜以下)かもしれません。値段は1mで400円位。でも使うのは5㎝なので10㎝あれば十分です。近所のホームセンターは10㎝から切り売りしていたので30㎝買いました。
シリンジは大小いろいろなサイズが有りますが、注射器のインジェクター(針の部分)規格が決まっているため、シリンジの口は全てφ4㎜です。なので、どのサイズのシリンジを使う場合でもチューブの穴が4㎜のものを選んで下さい。
チューブを切って3㎝と2㎝にします。3㎝はインジェクター代わりに使用する部分。2㎝はシリンジのキャップになります。
インジェクターにするチューブの長さは任意で構いませんが、長すぎると吸い上げるのが大変なので3㎝前後が良いと思います。
3㎝のチューブにシリンジの口を入れます。
漆チューブを立て、口にチューブ付きシリンジを入れます。この時、あまり漆チューブの口いっぱいまで漆を上げてしまうと漆が溢れ出て来るので、漆チューブの漆は少し余裕を持たせておいてください。
なお、漆チューブの口が6㎜以上であることが条件になります。えー、うちのチューブの穴はそんなに大きくないわぁという方は最後に補足を記載しますので今は漆チューブに入れる事が出来たという体で説明を読み進めて下さい。
ゆっくりとシリンジのピストンを引くと漆を吸引します。(始めてやる時はチューブの空気の体積分だけシリンジ内に無駄が出ますが、あとで入った空気は抜きます)
適量を吸引したら、漆チューブからシリンジを引き抜きます。チューブの周りが汚れていたら爪楊枝などでコソいで漆チューブに戻すと無駄が出ません。
チューブがあるていど綺麗になったら、口を上にし、シリンジのピストンを少し引いてチューブ内に残っている漆も吸引します。
シリンジ内に空気や泡などがあるので、シリンジを軽く指で弾いて泡を消し、その後、無駄な空気を抜いて下さい。
作業を終えたら、チューブをゆっくりとシリンジから外してください。
2㎝に切ったチューブで蓋を作ります。クリップを用意します。(止められれば良いのでセロテープでも良いです)
チューブをクリップで止めます。(セロテープの場合はチューブを折り曲げてセロテープで巻いて下さい)
シリンジのキャップの完成です。
シリンジの口に嵌めると密閉出来ます。
これで小分け作業終了です。
キャップを抜く時は、出来るだけ口に近い部分を持って抜きます。口から遠いところを持つと抜け難い上に、抜けた時に漆が飛ぶことがありますから注意しましょう。
<補足事項>
※補足1
小分け用に使ったチューブは使い捨てでも構いませんが、綿棒で中を拭くと再利用出来ます。綿棒に少し揮発性油を付けて拭くと綺麗な状態で保管できます。
シリコンは非常に強い素材なので、加水分解してベトベトにならなければ結構何回も使えると思います。
※補足2
2回目以降シリンジに再度小分け作業する時は、少しシリンジ内に漆が残った状態でチューブの口ギリギリまで漆を出しておいてから吸引するとチューブ内の空気を引き込まずに済みますので、空気抜きの無駄な手間が省けます。
※補足3
漆チューブの口が6㎜以下の場合ですが、シリコンチューブはガラスチューブのように温めて伸ばすのが難しく、またテーパー型のインジェクター代用品を探したのですが見つからなかったので、Amazonなどで『インジェクタ』で検索して細いものを購入するのが良さそうです。
写真のインジェクタは万年筆のインク詰め替えに私が使用しているものですが、金属製は値段が高く、穴も小さいので使い捨てるにはコスパが悪いためプラスチック製(www.amazon.co.jp/dp/B07YYN5M6R/ref=cm_sw... )を使用するのが良いと思います。
インジェクタの場合、小は大を兼ねるのでチューブを使わずインジェクタを買えば良いだけじゃないかというのはごもっともですが、今回はホームセンターでも買える手軽さとコストを優先して紹介いたしました。
2018年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
美人画っぽいのを書いてみる その3(その1と2は旧館にあります)
No.
7
:
Posted at
2018年11月26日(月)
#美人画風 #どうでもいい思い付き
家の前で道路工事が始まってしまい、音と振動で仕事にならないので久しぶりに美人画風を書いて工事が終わるのを待つ。
それにしても、振動とか音を軽減する工事技術の革新ムーブメントみたいなものは無いのだろうか。工事をしている人が根本的に好きなのかもしれないけど、ああいう音とか振動。まぁ確かにロックンロールな感じはするけどね。そう考えると工事技術の革新ムーブメントは来ないのかもしれない。