猫田に小判 -新館 -

Last Modified: 2025/04 RSS Feed

No.67, No.66, No.65, No.64, No.63, No.62, No.617件]

良い話は好きになれないという話

No. 67 :
#徒然なる日記

ゴーストバスターズのような成り上がり映画は好きだ。ロッキー1のように最後は負けてしまうけどそれまでにカタルシスがある映画も好きである。
作り物の話だけでなく、もうこの世に存在しない人や物がどうやって世間に認知されるようになったのかという実話や成功譚も好きなのだったりする。

だが、今がんばっている人が認知され成功譚として紹介されている話というのは、どうしても好きになれない。
具体的に言うと、私はラジオが好きなのだが、ニッポン放送のラブ&メロディーの10時のグッドストーリーというコーナーや、TOKYO FMのSUNDY'S POSTという番組内容はどうにも好きになれないところがある。
理由は複数考えられるが、1番は、現在進行形の成功譚は運が良かった話であるはずなのに、やたら原因と結果と必然をワンセットで語ろうとするところにある。言うなれば、針の上でバランスを取っている〝やじろべえ〟のはずのものを、針の上ではなく大ステージの上に置いてスポットライトを当ててしまっている違和感ではないかと思う。

無論、この歳になっても、んなことを考えずに素直に感動してやれない自分は小さいやつだし、ひねくれ者だよなという事は理解していて、だから世間とズレたままなのだろうなぁと思っていたのだが、最近、そう思っているうちは気持ちが無意識に生き続けようと考えている事なのかもしれないと気付いて、まぁ、このままの自分で良いかと思うようになった。
たぶん、良い話に感動し始めたら生命エネルギーが枯渇していて、そろそろヤバい状態だということなのかもしれない。このブログで良い話に感動したという発言が増えた時は、そろそろ脳が思考停止して人生末期症状だなと考えて頂いて間違いないと思われる。

〔 760文字 〕 編集

#金継ぎ #陶磁器修理 #どうでもいい思い付き

カゼイン漆の水没試験をしてみて分かったのは、カゼイン漆は固まるのが遅いという事だ。いや、固まるのが遅いというのは語弊がある。糊漆や接着用錆漆と同じタイミングで接着をすると2ヵ月経っても芯まで乾かず、水没試験で接着強度が落ちる。糊漆や接着用錆は2か月で耐水強度が出るのに。

最近は全く麦漆を使っていないが、そういえば麦漆も直ぐに接着すると芯まで乾かないことを思い出したので、タンパク質の入った漆は接着のタイミングが早すぎるとアカンのだなと気付いた。

そもそも硬化した漆というのは、どれくらい酸素を透過するのか?ポリエチレンなどは水を通さずとも空気は通す膜だが、漆の塗膜はどうなんだろう?何となくナイロンのように酸素を透過させなさそうな気がする。調べてみたが漆の塗膜の酸素透過率の話は全く見つからず。
例えば5mm厚の磁器を接着した場合、接着面は5㎜厚の塗膜みたいなものだ(左右から乾いていくから2.5mmの塗膜を表裏に塗ったと考える方が適切かもしれないが)。もし、平面に5mm厚で塗ったとしたら、間違いなく表層が乾いたら中は乾かない。もし漆の塗膜が酸素を透過させるとすれば、この状況でも酸化は行われて少しずつ硬くなるように思うが、そうはならないだろう。

麦漆は接着断面に塗った後、少し養生して酵素によるカテコールの結合が始まったのを確認してから張り合わせるわけなので、カゼイン漆もそういう張り合わせ方が必要なのかもしれない。
だが性質上、カゼイン漆は薄く塗り伸ばすのが難しいので、だとしたら、塗る前の漆とカゼインを混ぜる時点で、手動のクロメをする時のように出来るだけゆっくりと練り合わせ、カテコールを結合し始めてから接着断面に塗る方が良いのかもしれない。
いずれにせよ、混ざったのと、使える状態に混ぜたのは明確に違うということで、扱い方に注意が必要ということなんだろう。

〔 840文字 〕 編集

販売サイトで陶胎漆器を売り始めた話

No. 65 :
#告知 #陶芸

今年の春頃だったと思うが、日本橋の絵画販売店から連絡があり、今後は絵画以外の作品も売りたいと考えており試験サイトを作成中なので器のサンプル写真を提供してくれないかという話を頂いた。
何度かやりとりをして怪しい業者でも無さそうなので、ホームページで紹介している写真ならば使って頂いて構わないと返事をしたら、その後、販売サイトで正式に登録してほしいということでOKを出したら、8月から正式オープンしたという連絡を頂いた。

まだ出来たばかりのサイトなので、無茶苦茶重くて表示が遅い。たぶん写真をサーバで軽くして表示するプログラムが無くて、重い写真データをそのまま並べているからではないかと思う。
正直、使い勝手が良いとは言えないが、やる気は感じられるので、そのうち洗練されて軽くなってくるのではないかと思う。

一応、こちらでも紹介しておく。

NIHONBASHI ART.JP -utsuwa-

私の販売ページ

〔 436文字 〕 編集

練り込みには茹で卵カット器が良いという話

No. 64 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き #陶芸

夏休み子供自由研究で陶芸講座をお願いされた。普通に皿を作るだけで良いみたいなのだが、自由研究という冠が付いているので多少は研究の跡が残りそうな作陶はないかと考えて、簡単な練り込みをやってみようと考えた。
練り込みで一番面倒なのは、同じ幅で粘土をカットする工程で、セオリーだとタタラ板と切り紐を使うのだが、そうなると結構大掛かりだし無駄も多く、更に子供には難度が高い。

で、何か良い方法はないかと考えていて、茹で卵を等幅にカットするやつが使えないだろうかと閃いた。
100均で探したら、丁度いい大きさで、しかもカットの網の部分が簡単に外れる作りだったので、これは良いと思い購入。試しにやってみたらバッチリ7ミリで7枚切り出せる。子供が作る大きさの器であれば、これで何回かやって切り出せばばっちりではないか。

茹で卵カット器は、もっと練り込みで流行ってもいいと思う。あ、流行る前に買い込んでおこうかな。
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〔 450文字 〕 編集

せっかちは性格ではないという話

No. 63 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き

せっかちと言われて落ち込む人がいるが、せっかちは生来持っているものではない。つまり、せっかちは直せない性格ではなく後天的に修正可能なものなので落ち込む要素にはならない。だが、直し方をちゃんと伝える人間が少ないので、言われると落ち込むようだ。

「せっかち」の対義語は「のんびり」ではなく「気が利く」である。対となる要素は、先読みの精度だ。精度が低いとせっかちと言われ、精度が高いと気が利くと言われるようになる。
つまり、先読みの精度をあげるようにすれば何も問題はない。

先読みは、何も遠い未来を予言するような大それたものである必要はない。まずは1秒先が読めればいい。これだけでも状況はかなり変化する。1秒先が読めないのに10
分先を読もうとするからせっかちになる。現状を注意深く観察し、何が必要になるかを予測する。間違った時は、反省する前に、より精度を上げるには何が必要かを考える。それを何度も繰り返していって、5秒先まで高精度な読みが出来るようになれば、間違いなくせっかちと言われることはない。言われないだけではなく、気が利くと言われるだろう。

〔 512文字 〕 編集

直ぐに出来る事が才能ではないという話

No. 62 :
#徒然なる日記 #どうでもいい思い付き

教育実習で薄々感じてはいたが、教員採用試験でグループ討論というのがありグループになった面子を見ていて、やっぱ、自分は教員という職業には向いていないなと確信して30年位。
だが、教員にはならなかったが、陶芸だの金継ぎだのを30年間教える仕事は続いていたりするのだから不思議なものだ。

そんな30年間で思うのは、才能というのを勘違いしている人は非常に多いという事。
大抵は、聞いて直ぐに物事が出来る事が才能だと思っている人が多い。
しかし、教える側から見ていると、直ぐに出来るのは『得意』であって『才能』とは別である。

人には成長曲線というものがあり、成長曲線は必ずS字になっている。要するに学び始めと同時に少しずつ技術や知識の上達が始まり、ある時点から急に上達が加速するようになるわけだ。
この上達の急激な加速までが短期間だった場合、それを『得意』と言う。得意というのは本人の好き嫌いとは関係なく存在する。好きで得意が理想ではあるが、嫌いでも得意な場合はあり、そういう人は嫌そうな顔をしながらも仕事で成果を出したりする。だが、それは才能ではない。

才能のというのは、、成長曲線の上昇が始まるまで、言い換えると成長の加速がかかるまで「続けられる性格」を言う。と私は解釈している。
人間は続ければ、成長の加速は必ず起こる。つまり、才能というのは誰にでも有るものなのだ。
得意と才能が偶然に一致すると天才とか非凡な才能と言われたりするのだが、時間が掛かっても加速が始まるまで続けている人は、その事への才能があるのだと思う。だが、加速が始まるまで続けられる人間は意外と少ない。才能が無いとは成長が加速するまで待てなかったことを言う。
更に残念な事だが、大体の世間様は成長が加速し始めてからしか注目しないので、加速までの時間を考慮しない。それが余計に得意と才能を混同させてしまっている。

ものを教える人に一番大切なのは、成長が加速するまで付き合えるかどうか。才能が起こるまで待てるかどうかではないかと思う。
教え方が上手いと、成長が加速するまでの期間を多少短縮させたりすることは出来るが、教え方の上手さは、待てるかどうかに比べると比重は高くないと思う。

〔 965文字 〕 編集

#徒然なる日記

TOHOシネマズに行く時、ベルモールの前で信号待ちをしていたら、たまたま試運転中のライトライン(LRT)に出くわした。

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話には聞いていたが、急に視界に入ってきたので超ビックリした。というのも、ライトラインめちゃめちゃ静か。ベルモール前が停車駅なので、スーッと来て停車してスーッと出ていったのだが、殆ど音がせず。私が車の中に居るからというのもあるが、それでも電車のようなガタンゴトン感は全く無い。リニアモーターかと思うほど。私は鉄道関係には殆ど興味ないのだが、それでも車の真横に最新の電車が来ると多少は興奮するわね。

話変わって、ベルモールの駐車場が知らぬまに最新式のカメラ認証型になっていた。
映画館で無料駐車券を貰ったので、帰りに出口で支払機に入れれば良いのかな?と思っていたら、駐車場の出口にそういう感じの機械は無くて、そのまま外に出てしまった。
え?無料券使ってなくね?と思い、このままだと無賃使用で後で何か催促が来たら怖いので、もう一度ベルモールに戻って車を止めてウロウロしていたら、建物の出入り口の中に精算機が有るのを発見。あー、ここで精算するのか、と精算開始をタッチしたら、車のナンバーを入力してくれとの事。入力してみたら、「この車で良いか?」と写真が表示される。えー!いや、確かに私の車だけども、どこから撮ってんの?すげぇ、カメラで車のナンバー読み取って記憶してんのかぁ。取り敢えずOKをタップして、無料券のバーコードを読み込ませたら精算完了になった。
このだだっ広い駐車場に止まっている車、全部、こうやって記録しているのも凄いが、そこからナンバー拾って精算機で表示する速さたるや。AIすげえ。

いやぁ、精算せずに帰らず、戻ってきて良かったよ。というか、これ、明らかに知らない人は支払いせずに帰るよな。誰も教えてくれないし。怖っ。

〔 813文字 〕 編集

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