全年全月5日の投稿[3件]
2023年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
マツコの知らない世界の金継ぎが結構酷いという話
No.
80
:
Posted at
2023年09月05日(火)
#徒然なる日記 #金継ぎ
マツコの知らない世界で金継ぎが取り上げられたというのでTVerで見つけて視聴してみた。
某ナカムラ出演と書かれていたので、これは間違いなく期待できないな、と思ったら案の定、金継ぎ無茶苦茶になっていた。
某ナカムラさんといえば、私の中では結構誤った内容(早い話が嘘)な雑過ぎるエポキシ金継ぎ本を出していて、海外にスピリチュアル金継ぎを広めた一旦を担いでいて、ラジオ番組で稲垣吾郎さんに食器には使わないでとメーカーが注意喚起しているエポキシ&新うるしを使った金継ぎが安全だと言い切った人、ということで、別に好きでも嫌いでもないが、少なくとも金継ぎを世間に誤解させまくっているという印象がある。話し方で他人を安心させる空気感を出す方なので、余計にたちが悪かったりする。
別に私は恨みつらみがあるとか、好き嫌いとか、そういうのは全くないわけだが、この人がやっている事は金継ぎのエッセンスだけを利用したアートであって、要するに金色が使ってあるアートなのだが、それを見せて、これが精神の高みに至る日本発祥の金継ぎであ~ると言いきっているのが困ったもんだな、という話なのだ。
どうも最近は漆を使い始めたみたいなのだが、テレビで紹介したものを見る限り、どう見ても技術は素人程度というか素人以下というか、線の引き方といい、研磨の中途半端さといい、金色の乗せ方といい、付け焼刃な感じしかしない。水研ぎのやり方を見ても、器に傷が付くことなど微塵も気にしていなさそうだし。つまり器を修理しているという気持ちがまるで無く、金色のアート作品を作っているだけなのだ。
で、金継ぎは素晴らしいでしょうって語るので、まぁ、「ん~…」としか言いようがない。
別に金継ぎは誰のものでもないので、どう解釈しようと、どういう使い方をしようと構わないっちゃ構わないわけだが、影響力がある立場の人が自分に都合の良い話だけをピックアップした俺様金継ぎを発信する前に、もう少し、歴史とか、技術を守ってきた職人の方々への敬意みたいなものにも気を使ってほしいなぁと思ったりする次第。でも本に、金継ぎの極意は他人の金継ぎを気にしない事みたいな話を書いていたりするし、歴史とか職人の事もあんまり気にしないんだろうなぁ。
マツコの知らない世界で金継ぎが取り上げられたというのでTVerで見つけて視聴してみた。
某ナカムラ出演と書かれていたので、これは間違いなく期待できないな、と思ったら案の定、金継ぎ無茶苦茶になっていた。
某ナカムラさんといえば、私の中では結構誤った内容(早い話が嘘)な雑過ぎるエポキシ金継ぎ本を出していて、海外にスピリチュアル金継ぎを広めた一旦を担いでいて、ラジオ番組で稲垣吾郎さんに食器には使わないでとメーカーが注意喚起しているエポキシ&新うるしを使った金継ぎが安全だと言い切った人、ということで、別に好きでも嫌いでもないが、少なくとも金継ぎを世間に誤解させまくっているという印象がある。話し方で他人を安心させる空気感を出す方なので、余計にたちが悪かったりする。
別に私は恨みつらみがあるとか、好き嫌いとか、そういうのは全くないわけだが、この人がやっている事は金継ぎのエッセンスだけを利用したアートであって、要するに金色が使ってあるアートなのだが、それを見せて、これが精神の高みに至る日本発祥の金継ぎであ~ると言いきっているのが困ったもんだな、という話なのだ。
どうも最近は漆を使い始めたみたいなのだが、テレビで紹介したものを見る限り、どう見ても技術は素人程度というか素人以下というか、線の引き方といい、研磨の中途半端さといい、金色の乗せ方といい、付け焼刃な感じしかしない。水研ぎのやり方を見ても、器に傷が付くことなど微塵も気にしていなさそうだし。つまり器を修理しているという気持ちがまるで無く、金色のアート作品を作っているだけなのだ。
で、金継ぎは素晴らしいでしょうって語るので、まぁ、「ん~…」としか言いようがない。
別に金継ぎは誰のものでもないので、どう解釈しようと、どういう使い方をしようと構わないっちゃ構わないわけだが、影響力がある立場の人が自分に都合の良い話だけをピックアップした俺様金継ぎを発信する前に、もう少し、歴史とか、技術を守ってきた職人の方々への敬意みたいなものにも気を使ってほしいなぁと思ったりする次第。でも本に、金継ぎの極意は他人の金継ぎを気にしない事みたいな話を書いていたりするし、歴史とか職人の事もあんまり気にしないんだろうなぁ。
2023年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
漆に悪くなった水を加えてはいけないという話
No.
68
:
Posted at
2023年08月05日(土)
#金継ぎ #陶磁器修理 #陶芸
陶芸の粘土に使う水は、水道水よりも雨水を溜めたものが良いというのは昔から言われている。何ならボウフラや水苔が混ざっていて、寝かせる間にカビが生えるような粘土が良いという話もある(流石に生き物を練り込んでしまうのは可愛そうなので私はやったことは無い。)
実際、粘土を練って柔らかくする際には井戸水や雨水を使うと水道水よりも混ぜやすいし粘りも早く戻る感じはする(個人の感想です)。粘土が墨汁を拭き取った後の雑巾みたいな臭いになるので個人用では使ったりもするが、講習会用の粘土は水道水を無加工で入れて練っているけども。
そんなわけで天然の物に水を加える際には水の鮮度ということは余り考えたことが無かったわけだが、どうも近ごろ錆漆の乾きが悪いというか乾きが遅いような気がして、エアコンの無い作業場の暑さ(大体30~32℃)で錆漆の漆の酵素が失活しているとか、いや、まさかな。と原因が分からずにいたのだが、昨日、加水する為に使っている洗浄瓶の底に緑色のカビが発生していたことに気付く(雨水ではなく普通の水道水だが2週間くらい入れ替えていないと思う)。上に書いたように、水の鮮度に無頓着だったので水カビごときで漆の乾きは左右されないだろうと、その時は思ったわけだが一応カビを取り除いてアルコールで滅菌させてから新しい水道水を入れ直して錆を作ったら、今日、ちゃんと硬くなっていた。
で、気付いたわけですよ。生漆は夏に水球の水が腐って酵素が失活し固まらなくなるのだから、錆を作る時の水もカビが発生した水を使ったらダメじゃんか、と。
漆作業で加える水は、粘土と違って鮮度の管理は大切だったんだなぁ。
そういえば、日本では漆芸に使う水は全て軟水だと思うけど、硬水が原因で錆漆の乾きが悪いとかいうのもあったりするのかなぁ。国によっては石灰を混ぜたりフッ素を混ぜたりすることもあるし。そういうところの漆の扱いってどうなっているんだろうか。
陶芸の粘土に使う水は、水道水よりも雨水を溜めたものが良いというのは昔から言われている。何ならボウフラや水苔が混ざっていて、寝かせる間にカビが生えるような粘土が良いという話もある(流石に生き物を練り込んでしまうのは可愛そうなので私はやったことは無い。)
実際、粘土を練って柔らかくする際には井戸水や雨水を使うと水道水よりも混ぜやすいし粘りも早く戻る感じはする(個人の感想です)。粘土が墨汁を拭き取った後の雑巾みたいな臭いになるので個人用では使ったりもするが、講習会用の粘土は水道水を無加工で入れて練っているけども。
そんなわけで天然の物に水を加える際には水の鮮度ということは余り考えたことが無かったわけだが、どうも近ごろ錆漆の乾きが悪いというか乾きが遅いような気がして、エアコンの無い作業場の暑さ(大体30~32℃)で錆漆の漆の酵素が失活しているとか、いや、まさかな。と原因が分からずにいたのだが、昨日、加水する為に使っている洗浄瓶の底に緑色のカビが発生していたことに気付く(雨水ではなく普通の水道水だが2週間くらい入れ替えていないと思う)。上に書いたように、水の鮮度に無頓着だったので水カビごときで漆の乾きは左右されないだろうと、その時は思ったわけだが一応カビを取り除いてアルコールで滅菌させてから新しい水道水を入れ直して錆を作ったら、今日、ちゃんと硬くなっていた。
で、気付いたわけですよ。生漆は夏に水球の水が腐って酵素が失活し固まらなくなるのだから、錆を作る時の水もカビが発生した水を使ったらダメじゃんか、と。
漆作業で加える水は、粘土と違って鮮度の管理は大切だったんだなぁ。
そういえば、日本では漆芸に使う水は全て軟水だと思うけど、硬水が原因で錆漆の乾きが悪いとかいうのもあったりするのかなぁ。国によっては石灰を混ぜたりフッ素を混ぜたりすることもあるし。そういうところの漆の扱いってどうなっているんだろうか。
2018年11月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
レンタルサーバ契約更新
No.
5
:
Posted at
2018年11月05日(月)