猫田に小判 -新館 -

Last Modified: 2024/04/14(Sun) RSS Feed

No.82

#徒然なる日記 #陶芸

江戸時代の文献に、掻いた生漆は「くるみ油」と「濃く煎じた茶汁」の混合液の上に垂らすと漆が焼けないという記述があって(ここでの「漆が焼けない」という解釈が、漆が酸化して赤くならないという事なのか、それとも漆被れを起こさないという事なのかは考える必要はあるけれども)、くるみ油と茶汁の混合液には、どういう効果が有るのだろうと調べていて、ふと、そういえば大学や東京の陶芸教室で働いていた頃は、下絵具を茶汁で溶くのは割と通説的に、タンニン酸が弁柄を細かくするから絵具の伸びが良くなるとか言われていたけど、個人的には水で溶くのと違いが分からないまま、理由については深く考えもせずに放置していたけど、実際のところはどうなのかと思ってネットで検索してみたら、下絵具を茶汁で溶くという話そのものが全く出て来ない。
まあ、30年位前の常識だから徐々に薄まってきているという事は考えられるが、よもや、今は、茶汁で溶くという話すら検索出来ないほど消えてしまったらしい。と結構驚いた。

それと、ネットでの検索結果というのは、食に偏りが大きいという事もちょっとした発見ではあった。くるみ油も茶汁も、健康に云々という記事が山のように出てくるが、くるみ油の塗料としての内容や、茶汁で何かを溶くという話に関しては、本当にヒット数が少ない(と思う。私の調べ方が悪いのかもしれないが)。

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