No.21

あしらい毛棒をリサイクルするという話

No. 21 :

#金継ぎ #陶磁器修理 #修理道具

前に、金継ぎで金を蒔く作業には、まずこの道具を揃えようという話で「あしらい毛棒」を紹介したが、あしらい毛棒はけっこう消耗品だ。
あしらい毛棒を使う時のポイントは、穂先で金粉を捕まえ、軸を親指と人差し指でしっかり挟んで、中指で軽く軸を弾いで金粉を落とし、腹(毛の側面)で金粉だけを払って漆に定着させるという使い方になるが、この時、かなり慣れていても穂先に漆を付けてしまったり、相当に気を付けていても穂先は痛んで金粉を捕まえられなくなることもある。
それでも1年くらいは使えるのだが、やはり最終的には毛が固くなってきたり、付け根から開いたりして処分という事になるわけだが、使われている毛は、日本ムササビという貴重な動物の天然毛である。出来る事なら長く使いたい。

そこで、何とかリサイクル出来ないものかと考えて、数年前から、こんな感じでリサイクルして使っているので紹介しようと思う。


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穂先が固くなって、さらに開いてしまい、そろそろお役御免かなぁという感じの毛棒。



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穂先を指で寄せて、束ねた中央にアロンアルファを1滴垂らします。写真だと適当に垂らしている感じに見えますけど、本当は筆を上に向けてきちんと中央に垂らして下さい。でないと、後で中央の毛が抜けてしまいますので。
アロンアルファは勝手に浸透していくので1滴で十分です。不安になって何滴も垂らすと筆全体が固まってしまうので、1滴でお願いいたします。(写真のアロンアルファはエクストラ4000という市販では売っていない特別なものですが、市販の黄色い液状アロンアルファで十分です)
なお、アロンアルファは硬化時に刺激臭を発するので、顔を近付け過ぎず、また、十分な換気の出来る場所で行って下さい。



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穂先が硬化したのを確認したら、付け根をカッターで切ります。



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鋒(毛棒の毛の部分)をひっくり返して、接着剤で軸に付けます。
私は硬化が早く耐久性があるのでグルーガンを使っていますが、市販の接着剤であれば何でも良いと思います(耐水性とか耐熱性は関係ないので100均の接着剤でも大丈夫だと思います)。ただし、アロンアルファ液状は筆に浸透してしまう可能性があるので、使う時にはゼリー状を使うと良いでしょう。

接着剤が硬化したらリサイクル作業終了です。
天然毛を逆にして使ったらダメかなと思いましたが、金蒔き作業であれば普通に使えます。漆を塗ったりするような場合はキューティクルの方向が逆になるのでダメだと思いますけども(やったこと無いので分かりませんが)。

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