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個性が光る廉価版万年筆3選
No.
32
:
Posted at
2019年12月14日(土)
#徒然なる日記 #万年筆
万年筆ブームの火付け役と言えばパイロットのカクノ(1000円)である事に、もはや異論を言う人はいないだろう。カクノに始まり、プラチナのプレピー、セーラーのハイエースネオなど廉価版だが書き味にも拘った万年筆が各社から出ているわけだが、今回は、まだメジャーではないかもしれないが普段使いで書き味を楽しみたい廉価版万年筆を3本ご紹介。
上から
ドイツ製「シュナイダーレイ(2000円税別)」
日本製「Hmmm!フォンテ(600円税別)」
台湾製「ツイスビーゴー(3740円税込)」
ペン先はこんな感じ。普段はB罫キャンパスノートを使用しているので太さは全てFである。3本ともスチールのペン先だが、どれもスチールにありがちなカリカリとした固い書き味とは無縁な目から鱗の書きやすさ。ちなみに私の御贔屓万年筆は、パイロットカスタム742フォルカンとセーラープロフィット21なので、そういうのが好きな人が選んだ万年筆ねと思って頂くと、少し、各万年筆の解説を理解して頂けるのではないかと思う。
筆記の状態はこんな感じ。
ということで、何が個性的なのか。私が思うお勧めポイントを書いてみようと思う。
●シュナイダーレイ
ドイツの老舗ステーショナリーメーカーが手掛ける万年筆。レイは猫田に小判(新館)ブログの1番目の記事でも紹介しているが、何といってもペンの弾力が凄い。紙にペン先を乗せた時の受け止められる感じがほぼほぼ金ペンと言っても過言ではない。書き出しの気持ちよさは3本の中でも群を抜いている。イリジウムも良く研がれていて引っ掛かることなくスルスルと線を引くことが出来るが、紙の摩擦は感じられるためヌルヌルという感じではない。外国製ながらペン先の弾力により、かな漢字の払いがシャープなのも好感度高し。
●フォンテ
日本出版協会が書店販売専用ブランドとして立ち上げたHmmm!?ステーショナリーシリーズの万年筆。
この価格でコンバーター付き、そして高級万年筆に引けを取らない滑り心地に驚く。弾力は無いが、滑りの良さと、絶妙なインク流量調整で、とにかく日本語を書くのが楽しくなる万年筆。ペン先は幾分、縦が太め、横が細めに調整されており、文字のメリハリが付けやすい。
3本を比較して分かると思うが、少し小ぶりで軸も細めなので、携帯には良いが手が大きめな人がじっくり長い文章を書くと疲れるかもしれない。なお、欧州規格のインクカートリッジに対応しているらしいが、私が使っているペリカンのカートリッジは付かなかった。
ちなみに、フォンテの上位版と思われる金属軸のスタンダードはペンの調整も悪いし、軸にキャップをはめても落ちるし、良い出来ではない。
●ツイスビー ゴー
台湾の万年筆メーカー三文堂のコスパ重視で発売した万年筆。そのためクリップが省略されたり、プラスチックの見た目の質感はそれなりなのだが、それを補って余りある書き心地の良さ。感覚的には、シュナイダーとフォンテの中間といった風。やや弾力があり、わずかに紙の質感を感じる滑り心地。フォンテの様なツルツルよりも少し紙の摩擦があるサラサラという感じ。万年筆としての質感は抑え気味だが書き味には妥協しないという心意気が感じられる。
特筆すべきはスプリング吸入により一気に大容量のインクを保持。パイロットも同機構のコンバーターを出しているが、その約倍の量を貯める事ができる。入れるのも楽だが、インクを変える時にも水に漬けて3,4回スプリングを押せば簡単に洗浄完了。ガラスペンの次に楽ではないかと思う。万年筆でいろいろなインクを試したい人におすすめ。軸も太めで握りやすく長時間の使用もストレスが無い。
それぞれに三者三様で甲乙は付けがたい。というか個々にポリシーをヒシヒシと感じられ、同じ万年筆でも、ここまで書き味を楽しめるものかと感心すらする3本。廉価版だからこそ個性を特化させた秀逸品と言えるかもしれない。
ちなみに私は、この3本にセーラーのプロフィット21を加えた計4本が持ち歩き用ペンケースに常駐である。
万年筆ブームの火付け役と言えばパイロットのカクノ(1000円)である事に、もはや異論を言う人はいないだろう。カクノに始まり、プラチナのプレピー、セーラーのハイエースネオなど廉価版だが書き味にも拘った万年筆が各社から出ているわけだが、今回は、まだメジャーではないかもしれないが普段使いで書き味を楽しみたい廉価版万年筆を3本ご紹介。
上から
ドイツ製「シュナイダーレイ(2000円税別)」
日本製「Hmmm!フォンテ(600円税別)」
台湾製「ツイスビーゴー(3740円税込)」
ペン先はこんな感じ。普段はB罫キャンパスノートを使用しているので太さは全てFである。3本ともスチールのペン先だが、どれもスチールにありがちなカリカリとした固い書き味とは無縁な目から鱗の書きやすさ。ちなみに私の御贔屓万年筆は、パイロットカスタム742フォルカンとセーラープロフィット21なので、そういうのが好きな人が選んだ万年筆ねと思って頂くと、少し、各万年筆の解説を理解して頂けるのではないかと思う。
筆記の状態はこんな感じ。
ということで、何が個性的なのか。私が思うお勧めポイントを書いてみようと思う。
●シュナイダーレイ
ドイツの老舗ステーショナリーメーカーが手掛ける万年筆。レイは猫田に小判(新館)ブログの1番目の記事でも紹介しているが、何といってもペンの弾力が凄い。紙にペン先を乗せた時の受け止められる感じがほぼほぼ金ペンと言っても過言ではない。書き出しの気持ちよさは3本の中でも群を抜いている。イリジウムも良く研がれていて引っ掛かることなくスルスルと線を引くことが出来るが、紙の摩擦は感じられるためヌルヌルという感じではない。外国製ながらペン先の弾力により、かな漢字の払いがシャープなのも好感度高し。
●フォンテ
日本出版協会が書店販売専用ブランドとして立ち上げたHmmm!?ステーショナリーシリーズの万年筆。
この価格でコンバーター付き、そして高級万年筆に引けを取らない滑り心地に驚く。弾力は無いが、滑りの良さと、絶妙なインク流量調整で、とにかく日本語を書くのが楽しくなる万年筆。ペン先は幾分、縦が太め、横が細めに調整されており、文字のメリハリが付けやすい。
3本を比較して分かると思うが、少し小ぶりで軸も細めなので、携帯には良いが手が大きめな人がじっくり長い文章を書くと疲れるかもしれない。なお、欧州規格のインクカートリッジに対応しているらしいが、私が使っているペリカンのカートリッジは付かなかった。
ちなみに、フォンテの上位版と思われる金属軸のスタンダードはペンの調整も悪いし、軸にキャップをはめても落ちるし、良い出来ではない。
●ツイスビー ゴー
台湾の万年筆メーカー三文堂のコスパ重視で発売した万年筆。そのためクリップが省略されたり、プラスチックの見た目の質感はそれなりなのだが、それを補って余りある書き心地の良さ。感覚的には、シュナイダーとフォンテの中間といった風。やや弾力があり、わずかに紙の質感を感じる滑り心地。フォンテの様なツルツルよりも少し紙の摩擦があるサラサラという感じ。万年筆としての質感は抑え気味だが書き味には妥協しないという心意気が感じられる。
特筆すべきはスプリング吸入により一気に大容量のインクを保持。パイロットも同機構のコンバーターを出しているが、その約倍の量を貯める事ができる。入れるのも楽だが、インクを変える時にも水に漬けて3,4回スプリングを押せば簡単に洗浄完了。ガラスペンの次に楽ではないかと思う。万年筆でいろいろなインクを試したい人におすすめ。軸も太めで握りやすく長時間の使用もストレスが無い。
それぞれに三者三様で甲乙は付けがたい。というか個々にポリシーをヒシヒシと感じられ、同じ万年筆でも、ここまで書き味を楽しめるものかと感心すらする3本。廉価版だからこそ個性を特化させた秀逸品と言えるかもしれない。
ちなみに私は、この3本にセーラーのプロフィット21を加えた計4本が持ち歩き用ペンケースに常駐である。