生まれて初めてアイドルライブに行くの巻 後編

前回の続き。多人数恐怖症を何とか乗り越え、いよいよ開演。Negicco登場!
天井にやっていた視線を前に向けた時、そこに見えた光景は…。
何も見えん!笑笑笑
いや、何も見えないということはない。とりあえず前の人の背中と、その向こうに人の頭がちょっと見える。あと、右と左の人は見える。後ろを振り向けるスペースはないので、後ろは無理。それで全部である。
そう、おじさん、背が低いのだ。158cm。そしてヘブンズロックの舞台はすごく低いのだ。そこに背の高い大人がわんさか居たら、それは間違いなく見えませんわな、Negicco。人の隙間から少しくらいは見えるだろ、と考えていたのが甘かった。そもそも人が多いところへほとんど行かないから、人間がギュッと前後に圧縮された空間の後ろの方にいると、どれくらい視界が狭くなるかという実体験を私は持ち合わせていなかったことに、その時、気付いた。
まぁ、それでも間違いなく人の山の向こうにNegiccoは居て、生歌を歌って踊っている。ここは想像力を最大限に発揮しよう。
そう気持ちを切り替えて、とりあえずネギライトの電気を点け、曲に合わせて顔の横で振ってみる。なぜ顔の横かというと、私が全く見えないのだから、その後ろの人たちも絶対に見えないはず。なのに手を上げてネギライト振ったら、たぶんもっと見えないだろうと変に気を利かせてしまったわけである。もっとも、手を上げたが最後、手を下ろすスペースを確保できるかどうかも怪しいので、上げなかったのは結果的に正解だったのかもしれない。
そんなこんなで4曲終了。良く分からままに大音量でCDを聞いていた気分だったのだが、MCに入り、楽しいおしゃべりが始まって、やっと「あぁライブに来たんだなぁ」と実感する。
Negiccoが考える栃木の印象をそれぞれ語ったりして、なんだろうかね、このウキウキした感じは。顔は見えないけれど、アイドルがしゃべっている声(しかも生声)を聞いてるだけで多幸感。見えなくても感じるものだね、アイドルオーラ。
MCが終わると、次は少しスローテンポな曲が展開、からのSpace Nekojaracyで一気に盛り上がり、そしてまたゆっくりめの可愛い曲と、なかなかの振り幅。曲が変わるたびに、おーっと意外な曲の展開に心の中で叫びをあげたりする。
ここまで来ると、もう、Negiccoが見えるとか見えないとか、どーでもいいんじゃね?って気持ちになってきて、とにかく曲に合わせてネギライト振るのが楽しくなってくる。斜め前のカップルの女性が、めちゃめちゃノリが良くてリズム取るのが上手だったので、それ見てるだけでも楽しくなってきちゃって、結構、自分の中ではハイ。まぁ、それでも掛け声は出せなかったけどもね。
そんなこんなで、どんどん時間は経過し、最後は「圧倒的なスタイル」。ラインダンスきたー。圧倒的なスタイルというのは、曲の間奏部分で観客が肩を組んで一斉にラインダンスをして盛り上がるという定番曲。
じつは、知らない人と肩を組むって本当に出来るのか、自分。と直前まで思っていたのだが、両脇の人の手が自分の肩にかかったら何かが吹っ切れて、ちゃんと他の人とも肩組みしてラインダンスできましたよ。まぁラインダンスって言っても、足上げるほどのスペースは無いので、膝を屈伸する感じなんだけども。それでも体を上下に動かしていると何か楽しい。多幸感。あぁ、これが至極の多幸感。とか思ったりする。
ただね、このラインダンスやると押しつぶされるんですわ。笑
指南書だと、ライブハウスの会場でモッシュがあると前の方の人が押しつぶされるっていうのは書いてあったのだが、Negiccoの会場は逆。ラインダンスで後ろのほうが押しつぶされる。何故に後ろへ下がってくるのかは前が見えないからよく分からんのだが、徐々に押しつぶされるってのはNegiccoの会場ならでは。って感じかもしれない。
曲が終わるとNegiccoが一時退場。後ろの方の人が「つぶれるから前に詰めろよ!」とか大声出してたけど、いや、マジでこのポジションでも潰されているんだから、さらに後ろはどんだけ潰されているんだろうとか思うわね。ラインダンス出来たのかいな、とかね。
で、「アンコール!」「ネギ!」(これやっている時間が結構長くて、途中でリズムが狂って「アン」「ネギ!」みたいになっていたりするのが面白いんだけども。聞いてる方としては)に答えて、再びNegicco登場。らしい。相変わらず見えないから、いつ出てきたか分からないんだけども。
各種告知を行ってから、更に3曲を熱唱。最後は、もう会場も盛り上がりまくってるし、自分も完全に潰されながらネギライト振っていた。しかも手を上げて。笑
最後だし、手が下ろせなくても大丈夫だろ、みたいな感じで完全にナチュラルハイ。
そしてライブ終了。
ハイになっているときは気づかなかったのだが、終わってすぐに気付いた。フリース熱っ!この熱気の中、フリース脱ぐの忘れていたのだ。どうりで汗の量が尋常じゃないはずだ。よく持ちこたえたなと自分に驚く。人間、ハイになると着ている服にも気付かなくなるんだなぁ。
ライブが終わって会場から人が出始めると、少しずつ温度も下がってくる。
「舞台側でサイン会をしますので、ネギ券(CDを買うと貰えるサイン会参加券)をお持ちの方はこちらへ並んでください」という係りの人の誘導で舞台の方へ移動する。
この時、初めて生のNegiccoを間近で目視!
肌白っ!顔小さっ!体細っ!そして何より可愛い!可愛いオーラが半端ない。3人ともオーラ半端ないっす。
いやぁ、心底、アイドルって凄ぇなと思いましたさ。作りが違うというか、世界が違うというか。空気が白いんですわ、そこだけ。そりゃ新潟に居る普通の女の子ではあるのでしょうが、何ていうか、普通の中で育った普通以上とでも言いましょうか、心からアイドルになってくれて有難うと言いたくなる存在と申しましょうか。もう少し私が歳をとっていたら拝んだかもしれない。お相撲さんを拝む年寄りとかいるけれども、おそらくそれと同じ心境。
目の前が白っ。嬉しいを通り越すと目の前が白くなるんだと、初めて知りましたよ。昭和のテレビドラマであったけども、画面が白っぽくなるやつ。あれ。まさにあれ。
と、そんな感じでNegicco見ていたわけですけど、気付いたらネギ券を回収しているのマネージャーの熊さんじゃないですか。NegiccoマネージャーにしてNegiプロ代表の熊さん。もう何だか、自分の中での有名人そろい踏み。有頂天とはまさにこのこと。
で、いよいよ自分の番。Kaedeさん、Nao⭐︎さん、Meguさんの順でCDにサインをしてもらって、それぞれとハイタッチ(ハイタッチと言っても、ちょんと手をあわせるだけで、そんなにハイタッチではないんですけど)。何か少し話をしたと思うのだけど、頭の中が舞い上がっていて何を話したか覚えてませんわ。生まれて初めてライブ参加しましたとか、たぶん、そんな事を言ったと思う。まぁいいんです。話の内容なんて。Negiccoも覚えてないだろうし、自分も覚えてないわけですし。サインをもらってハイタッチ出来たことが人生最高。それ以上もそれ以下もなし。
サインの入ったCDをカバンに入れ、ライブ会場を出る。
少し離れた駐車場に停めておいたアルトに乗って家へ帰り、CDとネギライトを仕事場に飾る。なんだか胸が一杯で、夕飯を食べるの忘れていたのだが、全然腹が減らなかった。
とりあえず生きていれば、気まぐれな神様は生き掛けの駄賃をくれる。
明日もとりあえず生きてみよう。そんな気持ちにさせてくれる夜だった。
あ、そういえば、家に帰ってから気付いたのだが、手がものすごく良い匂いなのだ。最初は何で良い匂いなんだろう、車のハンドルが良い匂いってこともないし、と不思議だったのだが、少し経ってから気がついた。ハイタッチしたからだ。そうかNegiccoは良い匂いだったんだ、と。そうかぁハイタッチすることまで考えての気遣いなのか、と。
生まれてからこのかた、手を洗いたくないと思ったことは無いのだが、この時だけは一生、手を洗いたくないと心底思ったのだ。実際、洗わずに寝たんだけども。あぁそうさ、キモいおっさんだよ。でも1日くらいはいいじゃないか、そういう日があったって。

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