車、買い換えへの道(納車編)

スズキのディーラーから、納車日決定の電話が来る。納車日の翌日から受け取り可能とのことでカレンダーを見たところ、受け取り可能日は講習会がある。ということはハイゼットに荷物満載状態なのだ。そこから荷物を降ろして、ちょっと掃除などもして…と考えると明らかに受け取りはその翌日以降になってしまう。
どうせなら、講習会の時に積載状態のチェックもしたいなぁということで、ダメ元で、納車日の夕方に受け取りできませんか、と頼んだら、少し経ってから6時過ぎなら出来ますよとの回答(ちなみに、ディーラーは7時閉店)。実に身勝手で印象の悪い客だよなと思いながらも、お言葉に甘えて納車日の夕方6時に行くことにした。
前日にすべての荷物を降ろし、制音のために入れてあるシンサレートやニードルフェルトを外し、中を掃除して、セルフ洗車でちょっと高めの洗浄コースをして拭きあげて綺麗にしたハイゼット。新型アルトに乗れるのは嬉しいが、やはり手をかけて乗ってきたハイゼットとの別れはそれなりに寂しい。納車されて初めて乗った日、荷物を積んで栃木と東京を往復した事、天気が良い日に車中でゴロゴロと日向ぼっこをした日曜日、山下達郎コンサートのチケットが取れハンドルに顔を埋めて泣いた日のこと、3.11の地震後に瓦礫の道を益子に向かった日のこと、さすがに8年も乗ればそれなりに思い出というものが染み付いてくる。そして何より、まだハイゼットは十分に走れる現役なのだ。乗り換えは私の単なる身勝手に他ならない。当日、ディーラーへ行く前に、一人、深くお辞儀をしてハイゼットにお礼をした。
そしてディーラーへ到着。
ハイゼットの鍵と車検証、検査証などの書類一式をスズキのお兄さんに渡す。これでハイゼットとは完全にお別れ。重ね重ねも、ありがとうハイゼット。
車の乗り換えと同時に保険が切り替えになるので、新しい任意保険の諸手続きを行い、さて、いよいよ納車である。
ハイゼットを買った時には、車の前でディーラーの人に写真を撮ってもらってから、ちょっとした車の説明を受けて終わりだったが、スズキのディーラーさんは、写真撮影と説明の後に納車式というセレモニーがある。車の前に横一連で並んだ従業員さんから、ひとことずつ「購入おめでとうございます」みたいなコメントを頂く。なんだかメチャメチャ恥ずかしいが妙に嬉しい。でも、セレモニーをやっていたら7時を過ぎてしまい、あぁ従業員さんに物凄く迷惑をかけてしまったと申し訳ない気持ちになった。コメントの後に頭を下げてくださる従業員のみなさんに、むしろ土袈裟したい心境になってしまった。身勝手な客に付き合って頂き、すみませんスズキのみなさん。
そんなわけで納車式も無事に終わり、車のキーを渡され、エンジンをかけてスズキのディーラーを後にした。帰り際、バックミラーにちょっと映ったポツンと止まっているハイゼットに、心の中でもう一度、深く頭を下げながら。
以上が「車、購入への道」の全編である。つづけて、おまけの話。5AGSのシフトショックの回避について。
翌日から早速、講習会の荷物運びのためアルトを運転。だが、とにかく1-2速のガクンとくるシフトショックに慣れず。ネットで検索すると、1-2速もアクセルを離せば変速を押さえられると書かれているのだが、何故かそう簡単にはいかない。これは練習しないとダメだと感じ、宮環(宇都宮環状道路)をグルグルと乗って練習する。そういえばハイゼット買った時も講習会の作品がきちんと運べるように乗り方の練習したわなぁとか思い出したりして。
で、結論から言うと、3日間の練習でほとんど変速ショック無しで乗れるようになった。ポイントは、アクセルを離すことではなく、アクセルの踏み方にある。
ATに乗っていると、シフトアップでギヤが変わった後にトランスミッションオイルの流動を促すため、少し強めにアクセルを踏む癖がついてしまう。そこが問題だった。
MTは、クラッチを切ってギヤを入れ替え、半クラでエンジンとギヤの回転を合わせてクラッチを繋ぐわけだが、シフトアップは前のギヤよりも必ず回転数が下がるので、半クラからクラッチが繋がった直後はアクセルを強く踏みこむ必要はない。しかし、ATの感覚でアクセル操作をすると、クラッチが切れて推進力が落ちると同時にアクセルを踏み込んでエンジンの回転数を上げてしまい、半クラからクラッチが繋がるタイミングでギクシャクしてしまう。これが、ガクンとくる直接の原因になっている。
エンジン音が高くなり20km/hあたりが1-2速のシフトチェンジのポイントになるので、この時にアクセルを抜くと油圧アクチュレータが感知してシフトアップを行う。そこで、再度アクセルを踏むのだが、この時に出来るだけゆっくりと丁寧にアクセルを踏むように心がける(ATのふんわりアクセルみたいな感じ)。そうすると、無ショックでスッとシフトチェンジが終わりスピードも落ちない。
案外、このアクセルの踏み方の違いをきちんと説明しているブログは少なく、それ故、AGSの評価が不当に下げられている気がする。特にATからAGSに乗り換える人は、アクセルの踏み込みを強くし過ぎないように気をつけるという注意は、もっとメーカーやディーラーも言うべきじゃないかと思う。

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