車、買い替えへの道(試乗編)

2回目は購入レポートのつもりだったが、試乗レポートだけで長くなってしまったので、次回、購入レポートということで。すみません。
今回、乗り換えで狙っているのは8代目の新型アルト。それもスズキが開発した5AGS(オートギヤシフト)のアルトだ。詳しい説明は省くが、5AGSは自動クラッチ機能の付いたマニュアルトランスミッション(MT)。構造は通常の5MTと同じで、クラッチ部分に油圧アクチュレータという機械を付加している。これがギヤチェンジの時のクラッチ開閉を自動でやってくれるという仕組み。つまり、クラッチ操作不要なので、当然、足元にあるのはアクセルとブレーキのみ。AT限定免許でも乗ることができる。私は前にブログで書いたとおり限定解除をしているので5AGSではなく5MT車でも乗れるわけなのだが、基本、仕事で使うことが前提。つまりゲロ疲れしていても運転しなければならない事があるわけで、そういう時の5MTは正直しんどい。特にクラッチ操作が頻繁になると腰が痛くなったりして、帰ってきてから修理で長時間座れなくなることもあり、出来るだけ体に負担の無い、しかしそれなりに走りに力のあるトランスミッションということで5AGSに狙いをつけたわけである。
だが、乗ってみなければ本当に良い選択かどうかは分からない。というわけで、試乗を決意。
ハイゼットを買ってから約8年。その間に試乗会というものに出たことがない。というより試乗というのをしていない。それゆえに、勝手というものをすっかり忘れている。そもそも狙っているアルトの試乗はどこで出来るのか?近場のディーラーにあるのか?
困った時はネット検索。さすがネット。スズキのオフィシャルから試乗のできるディーラーを一発検索可だった。しかも、そのまま試乗予約までできてしまう。8年前はこんなシステム無かったと思うが、便利になったものである。
予約の翌日、試乗準備できましたとメールが来たので、時間に合わせてディーラーへ行く。
スズキのディーラーは初めてだが、まぁ、どこのディーラーも似たような感じである。違いといえば展示車がスズキ製ということくらい(当たり前だけど)。席で担当の人を待っていたら若いお兄さんが登場。結構、静かな方でグイグイ来る感じの営業の人という雰囲気がなく話やすい。新型アルトの特徴と5AGSについての簡単な説明を受けてから、試乗のための用紙に名前を書いて、いよいよ試乗開始である。
アルトを最初に見た第一印象は、小さっ。そりゃハイゼットと比べればボンネットのバンはどの車も小さいわけだが、アルトは車高が低い分、その小ささが際立つ。ドアも小さめでハイゼットよりもずっと低い位置(当たり前だが)にあるので、茶室のにじり口かよ、とツッコミたくなる感じ。だが、コンパクトだがデザインが良いので見た目に気持ちが良い。
そして実際に乗車。実は、だいぶ前に母親の車が壊れてスズキの台車に乗っていた時、ちょっと運転させてもらったことがあるのだが、その時のスズキの車(かなり古いセダン車)はアクセルすっかすかだし、ブレーキも効きが悪いし、なにより全体的に妙にペコペコで頼りない印象があったのだが、新型アルトはそれとは真逆。必要最小限だがそれゆえに必要なものは一つ一つをしっかりと作り上げた感じ。手抜き感は全くない。運転席は、少し凹んだ背もたれが体をうまくホールドして座り心地が良い。
5AGSはMT車だがエンジンをかける操作はAT車と全く同じ。Pレンジでブレーキを踏んでキーを回す。ブルンという心地よいエンジン音。思わずオォと声が出る。Dレンジにしてブレーキを離す。ATだとクリープ現象でそのままスーッと前に出るわけだが、5AGSのクリープは半クラをそれに見立てているのでATのクリープほどの推進力はなく殆ど動かない。なるほどMTだなと思わせる。ゆっくりとアクセルを踏むとMT車独特のグイッとくるGを感じ、車が動きだす。
左のウィンカーを点けて、道に出てからハンドルを切り、アクセルをグッと踏み込むといきなりガクンと推進力がなくなって体が前に出る。教習所で何度も失敗したエンストか!と焦ったが、これはエンストではなくシフトショック。ハイゼットも3ATなのでシフトショックはあるが、AGSの1速から2速のショックは体感でその5倍くらい。ATばかり乗っている人が初めてAGSに乗ると大抵、このシフトショックで面食らうそうだ。特に、信号で止まってUターンの転回の時はJターンあたりでガクンと来て加速が無くなるのでかなり焦る。(購入後にこのシフトショックを起こさないコツがやっと分かるのだが、それは最終回で)
2速に入ってしまえば、3-5速のショックは3ATと同等程度であまり感じない。私の場合、3ATのハイゼットでもエンジン音に合わせてアクセルを抜くシフトチェンジの癖が付いていたので、ほとんどシフトショックは無く快適な加速感。何よりも車重が軽い。ハイゼットは静音のための制振材、そして荷物や自分の体重が加わり軽く1tを超えている。そこにATのトルクコントロールの滑る感覚があるので、どうして「よっこいしょ」という加速にならざるを得ない。それに比べて新型アルトは人が二人乗ってもトータル700kgくらい。300kg強のダイエット効果による動作の軽快さは驚異的である。5速のギヤ比と直結のトランスミッションの効果も手伝って、ハイゼットの半分のアクセル踏みで軽く60kg/hが出せる。そして5速にするととにかく静か。(3ATは実質、2-4速のギヤ比なので比べるのは可哀想なんだけども。)
そんなわけで、10分ほどの試乗は終了。
久しぶりに車を運転する楽しさというものを感じた。ハイゼットが詰まらないとか悪いということでは全くないのだが、10分が短く感じるドライブというのは、正直、初めての感覚かもしれない。いたく感動してしまって少し興奮気味だったりするのだが、担当のお兄さんは相変わらず淡々として物静か。その落差がちょっと自分でも可笑しかったりして。
帰りに、新型アルトのパンフとミニカーとメガネ型カラビナのオマケをもらった。
ちょっと興奮し過ぎているので、少し冷静になって考えるためにも、その日はオマケをもらって帰ることにした。
次回は、いよいよ新型アルトを購入することになる。

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