生まれて初めてラジオの公開収録へ行くの巻

40オーバーのおじさんが、生まれて初めて行くシリーズ(いや、別にシリーズではないが)。今回は「ラジオの公開収録」である。
実は、前々から非常に不思議に思っていたことがある。
それは、何故、ラジオの公開収録番組は面白くないのか、ということだ(特に地方局制作の番組)。何か、番組のクオリティーが通常放送に比べて、かなり低くなっているような気がするのだ。私の勘違いなのか、それとも、勘違いではなく何か原因があるのか。収録は面白いのに、放送になると面白さが半減しているのか。どうにも分からない。
というわけでゴールデンウィークである。いままで仕事仕事で二十数年間、ゴールデン感を味わったことがなかったこともあり、今年は少しくらいそれを感じてみたくなり、たまたまラジオの公開収録があることを知り現地へ行って確認してみたくなったのだ。
ちなみに、今回の公開収録の番組は、RADIO BERRY ベリーアニソンタイムズ。司会は中野知美さん。ゲストは、栃木県ローカルアイドル「とちおとめ25」、声優「早乙女由香」さん、そしてイカ娘でブレイクの人気萌えソングユニット「ULTRA-PRISM」(グループ名は敬称略)である。アニソン好きならば、ULTRA-PRISMと聞けば、そりゃ生でイカ娘の主題歌が聴けるなど感涙もののはず。間違いなくアニオタ感満載で会場はさぞ熱かろうと期待せずにはいられない。
以前、コンサートの時に到着時間を読み間違えた経験を生かし、今回は、開始1時間半前に現地到着。駐車場にも問題なく車を止め、カメラを車のダッシュボードに仕舞い、これで落ち度なし。完璧な状態で会場へ行ったところ、誰もいない。え?収録日を間違えたか?と思ったが、会場に貼ってあるチラシを見ても間違いは無い。今度は早すぎた・・・。
ぅえぇぇ、でも、アイドルとか声優さんとかULTRA-PRISMが来るんだよ。一般人ならまだしもオタなら、もう待っててもいい時間じゃなイカ?と思って会場に近づいて、さらに失敗の追い打ち。「特別観覧券入り口」まじかー。観覧券が必要なのかー。観覧券が無いと見られないのかー。と愕然としたのだが、どうやらパイプ椅子に座って舞台近くで見たい人は観覧券が必要ということで、観覧券が無くても、その後ろで立ち見は可能なようだ。とりあえず一安心。
買物スポットのオープン会場なので、買物で往来する客はいるものの、待っている人は一人もいない(しかもスタッフらしき人すらいない)。一人で待っていても埒が明かないため、近くのタリーズで珈琲を注文し時間をつぶすことに。
さて、そんなこんなで開始の10分前。いい加減、もう熱気ムンムンだろうと行ってみた。お客は確かに入っているが、熱気が皆無。うわっちゃーって感じのオタクが居ない。強いて言えば、私が一番オタクっぽいかもしれない。しかも、観覧席、空席あるじゃんか。空席作るくらいなら入れてくれよぉと思ったりするが、やはり、きちんと住所氏名で応募した人しか入れないのは安全策もあるのだろうか。
そうか、地方局の公開収録の現場というのは、こんな空気で始まるのかと悟った。
そして、収録開始時間。「始まりまーす!」みたいな号令っぽいものも無く、舞台に司会者さん登場で、番組風トークが開始。続けて演者さん登壇。
若干のヒートアップがあれど、しかし、舞台上と客席との温度差、半端なし。おぃおぃ、わざわざ観覧希望券をゲットして椅子に座っているんだから、大きな拍手を力いっぱい鳴らさんかい!と思わず後ろからドつきたくなってしまうほどに客の冷め方が尋常ではない。コンサートなら間違い無くプッチャヘンザで大拍手であろう。
正確には、冷めているというよりも、恐ろしくノリが悪いのだ。明らかに演者さんに申し訳がないレベル。
と、私がお客に文句を言っても仕方がないのは分かっている。いや、むしろ文句を言うべき方向は、公開収録のスタッフに対してなのかもしれない。
何故、前説が無かった?
テレビであれば、おそらく「では、みなさん、収録前に拍手の練習をしましょう」とか「恥ずかしがらずに、思いきって手拍子をお願いします」とか、何かしら今から始まるぞ感で加速をかけるだろう。私は陶芸講習会の時だって、今から作る物とか歴史的背景などを話して器作りの期待値を上げる努力位はするぞ。ましてゲストを招待した公開収録。期待値を徐々に上げていき、司会者登場で一気にヒートアップ。収録前の助走でもっと一体感を強めておくべきだろう。収録が開始してから、会場の温度を上げるのは相当に難易度が高いはずである。素人でもそれくらいは考えられる。いくら番組初の公開収録とはいえ、プロならこれを段取るのは基本じゃないのか?
まぁ、そんな事を考えている間にゲストの皆さんの紹介も終わり、早速、とちおとめ25の演奏開始。
案の定、盛り上がらねー。しかも、後ろではオタ芸しながら大声で合いの手らしきものを入れる自分アピールに必死な方々(ULTRA-PRISMさん曰く、上級者の方々)数名により、会場の温度差も赤道直下と南極ほどに開いていく。せめて舞台左右にスタッフ置いて大きな動作で手拍子させておこうよ。そうすれば観覧席の人もプチャヘンザすべきと気付くはずだぞ。
まあ、上級者の方々は痛々しい。が、それでも、彼らの存在には何か救いを感じたこともまた事実。彼らが居なければ、間違いなく会場は事故レベルの静寂になっていたことだろう。温度差は産まれども、ありがとう上級者の方々なのかもしれない。そして2曲のパフォーマンス後「みなさんのおかげで、今日も私たちは楽しくパフォーマンスすることができました。ありがとうございました」と頭を下げるとちおとめ25の皆さん。これは泣くだろうぉ。おい観覧者、これを聞いたら手が千切れるほど拍手しようと思うだろ?なんで拍手の音が聞こえないんだ。
続けて、声優の早乙女由香さんのパフォーマンス。声優さん、さすがに声が通る。がしかし、盛り上がらない。歌の途中で「へぃ!へぃ!へぃ!」と手を上げて会場を盛り上げようとするも、力及ばず。かなり盛り上がる歌のはずなのに。観覧席、おまえら観覧が分かってない。観覧するなら演者さんを盛り上げろ。客じゃなく観覧だということをわきまえろ。いや、それを先に教えておけ、スタッフ。
そして、いよいよULTRA-PRISM登場。知る人ぞ知る、侵略!イカ娘オープニングでパフォーマンス開始。
いやぁ、さすがにULTRA-PRISMは力がある。生エレキというのは、やはりカラオケとはパワーが違う。立ち見の人が徐々に増える。狭い壇上を所狭しと動くULTRA-PRISM。そして、曲ごとにコスチューム替えまで披露。沸き立つ上級者の方々。ULTRA-PRISMと上級者の方々とが線で結ばれた感じではあるが、他の観覧者もちょっとだけ温度が上がった感あり。
開始から1時間。ULTRA-PRISMの力を持ってしても、会場の温度はここまでか。そして番組は締めに入って収録終了。かぁぁ何だこれ。公開収録終了後の会場って、こんな感じなのか。寂しすぎる。
そして、最初の疑問が解けた。何故、ラジオの公開収録番組が面白く無いのか。それは、会場の馴染まない空気感がそのまま電波に乗っているからだ。確かにラジオの公開収録はコンサートではない。お客がみんな盛り上がりたくて行っているわけではない。私のように公開収録初めてで勝手が分かっていない人もいるだろう。だが、それでも、もうちょっと盛り上がる雰囲気は作れるのではないかと思う。まして、その空気は電波に乗って、さらに多くの人が聴くことになるのだ。
公開収録の全部が全部、こうした空気ではないと思うが、今まで聴いてきた公開収録の放送の面白く無い割合から言って、たぶん、似たような空気感の収録だった確率は間違いなく高いと思われる。
ちなみに、収録後は、ゲストの方々のCD販売およびCD予約者特典のサイン会。30名くらいの老若男女が並んでいた。もっとオタク系ばかり並ぶのかと思っていたが、案外客層は厚かった。ということは、観覧していた方々、それなりに気に入ったということなのか。ならば収録中から盛り上がれー。なんだそれー。
いや、まぁCD購入も予約もせずに帰ってきた私に比べたら、十分に優秀です。私もお金あればULTRA-PRISMの予約したと思いますけど。知らなかったのです。収録後にミニライブと同じようにサイン会があるって。だからお金持って行かなかったんです。
私のように、公開収録初めての人は収録後にサイン会あるの知らないんで、いや、小銭しか持ち歩かなかった私も悪いんですけど、今度はどこかに書いておいてもらえませんか、スタッフの方。お願いします。

2件のコメント

  • AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB730; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729; .NET CLR 1.1.4322; .NET4.0C)
    「生まれて初めて行く」シリーズ愉しいです。実現しないとは思いますけど「ヘビメタコンサートへ行く」、とか「パンクバンドのライブハウスへ行く」、とか「アイドルのサイン会へ行く」、とか愉しい気がします。
    意外に「陶芸教室の体験教室を体験する」なんてのも面白いかもしれませんが。。。
    それにしても、ラジオ番組のスタッフてやる気ないんですね。

  • AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_6_8) AppleWebKit/534.55.3 (KHTML, like Gecko) Version/5.1.5 Safari/534.55.3
    コメントありがとうございます。
    陶芸教室の体験は、ニートをやっていた時にいろいろな所へ行ったんですよね。その時に習得した技もいくつかありますよ。例えば、最初から最後まで片手で徳利を作るとか。その技は、今の講習会で役に立ってます。片手で形を作って、もう片方の手で黒板に説明書いたりね。
    それと、アイドルのサイン会は、まじで行くつもりあるんですよ。というのも、一昨年からアイドルにハマっているんですねぇ。AKBとか大手じゃなくて(AKBもかなり名前は言えますが)、これからブレイクしそうなアイドル。現在はタワレコのアイドル専門レーベルT-Palette Recordsのアイドルが熱いです。
    気持ちが高まれば今年中に行くかもしれません。その時は、またブログに書きますね。

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