中毒

自慢ではないが、私は酒の席というのに出たことがない。友達が作れない原因の一つはそこだと思うが、こればかりは仕方がない。というのも、私はメチャメチャ酒に弱い。酒というよりもアルコールに弱い。もうちょっと言うと、揮発性の油に弱い。大学に入った時の新入生歓迎コンパで飲まされ、その5秒後には記憶が飛んだ。後で話を聞いたら、テーブルの上のつまみを全て混ぜてから、無言で出ていったらしい。また、仕事中につまんだチョコが、じつはボンボンだったので、いきなり目が回って基礎コースの担当を替わってもらったということもある。とはいえ、これは要するに飲酒したわけだから、まだ分かりやすい。分かってもらえない事例としては、酔っ払いの隣に居るだけで酔ってしまう(だから酒の席には出ないわけだ)、自炊で調理中に換気扇を回すのを忘れてフランベ(アルコール飛ばし)をしたら酔っぱらってしまったなんてこともある。更に、私は油絵科なのだが、油絵で使う揮発剤(熔き油)で酔って気持ち悪くなったりしたこともある(だから陶芸をやっているというわけではないですよ、一応。)。大学の時に壁画を描くバイトをやったことがあるが、一人だけトルエン中毒になって夜に倒れたりした。
というわけで、私はアルコール分解酵素を、おそらくほとんど持ち合わせていない。だから、揮発系の物については、結構、気を使っているつもりだったのが、また、性懲りも無く倒れてしまった。今回は、接着剤を除去するために使っているアセトンである。
1週間くらい前から、目がショボショボして鼻詰まり。花粉症が始まったのかと思っていたら、2,3日して、ものすごい頭痛に襲われ、喉の痛みと血痰。関節のリンパ腺が腫れて、内蔵不快。そして夜から39.3度の高熱である。トルエン中毒は15年くらい前の話なのだが、同じ症状であることに気付き、あぁアセトンでやっちまったな、と確信した。ハロゲンヒーターで部屋を暖めたうえに、経費節約の目的で100円ショップの安い粉塵用マスク使っていたのが悪かったんだと思う。仕方がないので解毒するまでじっとして、昨日、かなり解毒が進んで眩暈が治ったので、車でホームセンターへ行き有機ガス用のマスクを買ってきた。
大学の頃は、まだインターネットなんてものは無かったので(ニフティサーブのパソコン通信をワープロでやっていたけど、情報収集ってほどのものじゃなかったし)、中毒を起しても対処のしようが無かったが、今では、いろいろと検索して調べることが出来る。おかげでかなり勉強させていただいた。有機溶剤は、吸引だけでなく、皮膚からも大量に吸収されるらしいので、皮膚に付いたりしないよう防御する必要があるんだそうな。えぇ、いままでずっと素手で扱ってましたよ。すぐに揮発するから大丈夫かと思ってたら、あれは吸収されていたのね。そういえば、大学のバイトではマスクなんてしていない上に、トルエンで手を洗っていたような(しかも、現場のおじちゃんに「これで手を洗ってペンキ落としとけ」とか言われたような)。危ないことしてたなぁ。だから急性中毒でぶっ倒れたのか。納得。
でも、アセトンで溶けず、しかも薄手で修理作業に支障が出ないような手袋ってあるんでしょうかね。溶剤用の手袋って、大抵ごっつくて細かい作業なんて出来ないでしょう。あの手袋をはめて、アセトンを含ませた綿棒で3mm角くらいの破片の洗浄とか出来ないと思うんだよなぁ、明らかに。うーん、困ったな。ピンセット使うとしても、あの手袋じゃピンセットの操作も出来そうにないし。
漆に慣れて、やっと漆かぶれがクリアー出来たかと思ったら、今度はアセトン対策を何とかしなければならない。しかもアセトンは慣れるってことは無さそうだし。まったく次から次へと悩みの種は尽きない。

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