トワイライトゾーン

自分の範疇を超えた世界というのは、さまざまなところに存在する。言ってみれば、世にも奇妙な物語である。私が作った陶器を購入した方からいただく有難いコメント(別名クレーム)は、こうした不思議な世界の一端を垣間見ることができるので、辛い反面、ちょっと面白い。
例えば、「買った器が割れちゃうんですけど」。
割れちゃうんですけどってどういう状況なのよ?割っちゃったとか、割れちゃったというのなら話は分かる。だが、割れちゃうってことは、買った後に自ら器が割れたのか。確かに、素地と釉薬との収縮率の違いでバックリ割れるシバリングという現象を経験したことはあるが、私が使っているのは純粋に益子の土と釉薬なので、シバリングが起こるとは思えない。また、濡れたままの陶器が、摂氏0度以下で凍結すると割れることもまれにあるのだが、冷凍庫にでも入れない限り、自然環境下で割れるってことは経験が無い。まぁ、とりあえず「修理しますので、持ってきていただけますか」と言っておいたのだが、それ以降、何の連絡もない。
あれは一体、なんだったのか。
また、「湯のみを買ったんですけど、鼻が当たるんです」というコメントもあった。
ちなみに、湯飲みは全く普通の形状のものだ。べつにオブジェのような前衛的な形をしているわけではない(当然、出来上がったときに私自身が試験的に使ったが、鼻が当たりそうだと思った記憶はない)。だが、わざわざ連絡を頂く以上、間違いなく鼻が当たるのだろう。どんな鼻なんだ。想像もつかない。象か。湯飲みを使っているのは、人ではなく象なのか。いや、電話の声は流暢な日本語に聞こえるのだから、象ではないと思うんだが。分からん。
更に、これはトワイライトゾーンとは違うのだが、「○○さんに頂いた湯飲みと同じものでいいので、1週間くらいで作って下さい」という依頼。う〜ん、同じものならすぐに出来るという論理的思考は、一体、脳のどの辺りから出てくるのか。どこをショートカットしてすぐに出来ると思ったのか。そもそも、○○さんに頂いた湯飲みって、私は見たことないんですけど。全く想像がつかない。(当然、丁重にお断りさせていただいた。)
あ、そうそう。ちなみに、今年のバレンタインも(他人と接触する機会が無いから当然)チョコは1個ももらえなかったわけで、別にチョコがほしいわけでもないのだが、コンビにで売っていたゴマ付きチョコが妙に美味そうに見えて、思わず買ってしまった。私はチョコ嫌いなんだけど、なぜ、ゴマ付きチョコが美味しそうに見えたのか。そして、買ってしまったのか。不思議だ。しかも、ゴマ付きチョコは、かなり美味かった。チョコは嫌いなのだがゴマが付くとチョコは美味いのね。と思いながらバクバクとすぐに1箱を平らげたところ、思いっきり鼻血が出てしまいました。チョコにゴマでカロリー高すぎたのか。しかも、10代ならばいざ知らず、この歳になって、チョコで鼻血を出すとは。逆に無理がきかないってことなのかもしれないけど。
世にも奇妙な世界は、広く、そして深い。

1件のコメント