お願いサンタクロースさん

クリスマスって何ですかーー。一体、どこにクリスマスは落ちているんですかーー。
と、今年もベタな台詞で終わっていくクリスマス。まぁこの歳になると正直、クリスマスごときで浮き足立つこともなく、特に私が住んでいる田舎はクリスマスと言っても、東京のように派手なイルミネーションが町を飾るわけでもなく、まして石を投げればカップルに当たるほどウジャウジャと人が歩いていることもなし。クリスマスはテレビやラジオなどメディアの向こう側にあるものだと言ってもいいくらいである。強いて言えば「サンタクロースのおじさん、クリスマスのプレゼントにお仕事ください」ってお願いするくらいか。
そういえば、東京で仕事をしていたころは、サンタクロースがお金と仕事のどちらかをプレゼントしてくれるとしたら、間違いなくお金を選んでいたと思うのだが、自営業を始めてからは、お金が欲しいというよりも、仕事が欲しいという気持ちの方が強くなった。この上なく事業は赤字だったりするので(ちなみに青色申告の場合、赤字を3年間繰り越してもらえるってことで、多少は助かるんだけども)、お金が欲しいのは当然なのだが、それよりも、今自分がやっている仕事をより多くの人に理解して頂くために仕事をしたいという気持ちが先立つ。たぶん、これが勤めることと働くこととの大きな違いなんじゃないかと思う。どちらが良いとか悪いということはないと思うが、少なくとも私にとっては勤めることよりも働くことの方が性に合っているような気がする。とはいえ、住民税や国民年金が払える程度に儲けが出ないと、やっぱり困るんだけどもね。
ところで作品に霜柱が立つ件だが、寒さが一段と厳しくなり、県内全域に低温注意報が出たりして、保温シートで霜柱は回避できても作品が凍ってしまうのは如何せん防ぎきれない。午後になって部屋が暖まれば、凍った作品が徐々に解凍するわけだが、じつはここに大きな問題点が2つある。
一つめは、昼〜夕方にかけて素地が解凍してくるのだが、夕方から夜になると、それがまた凍り始めるため、ほとんど素地中の水分が蒸発せず作品が乾かないということ。二つめは、それを繰り返すことで素地の強度が加速度的に落ちることだ。粘土は成形後に、素地中の水分が蒸発するのと同時に、粘土粒子が近づいて素地密度が高まることで強度が上がる。だが、このような冷却→解凍→冷却を繰り返していると(おそらく水と氷の体積差が原因で)素地がスポンジ状になり、やがて素地表面から乾燥が進むに従ってポロポロと剥離崩壊していく。オブジェとして作品を作る場合には、この技法もありなんだと思うが、ある程度の強度を必要とする実用陶器や、まして、講習会で他人が作った品物だったりすると、これは洒落にならない。仕方が無いので、やっと修理が終わって帰ってきたハロゲンヒーターを遠くから一晩中当ててみたら、今度は逆に乾き過ぎ。当てる程度が難しい。そんな寒い部屋に作品を放置しなきゃいいわけだし、部屋を暖めれば解決する話なんだろうが、エアコンを付ける金はないし、灯油ストーブを付けるとなると燃料経費も馬鹿にならないだろうし、残念ながら家には暖かい部屋というものがそもそも無い。困ったことだ。昔の陶工は、こういう状態をどう回避していたんだろうか。冬は作品を作らなかったのかなぁ。そんなことはないと思うんだけども。
燃料を使わずに、どうにかして作品が冷凍してしまう問題を解決することはできないものだろうか。サンタクロースのおじいさん、お仕事をくれるついでに、そのアイディアも私にください。

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