いろいろと面倒なはなし

12月になると、仕事の依頼はほとんど無いのに、棚卸しと決算書の準備とか、税務署の講習とか、収入にならない雑用ばかりがやたらと増える。卸売り業ではないので、棚卸しといっても大したものではないのだが、それでも面倒は面倒だ。そもそも、陶芸教室に務めていたころには、期末の棚卸しなんてやったことないし、果たして陶芸教室できちんと棚卸しをやっているところなんてあるんだろうか、とすら思う。いや、もっと言ってしまえば、陶器作家だって、棚卸しなんてたぶんやらないと思うんだよな。粘土在庫量や製品、半製品数を数えて棚卸表を作るのが面倒だとか、焼成失敗した作品を廃棄損で計上するために棚卸品から外して云々、なんて話は正直、聞いたことない。陶芸作家になるためのハウツー本にも、そんなことが書いてあるのを見たことないから(変に期待を持たせるような下らないハウツー本を出すくらいなら、経理関係まできちんと解説したハウツー本を出してほしいもんだが)、たぶん、世の中の個人陶芸関係者は税理士に丸投げしているか、いい加減にうっちゃっているかで、最終的に自分では何もやっていないんじゃないかとすら思う。でも、税務監査って、どうやってパスするんだろうか。不思議だ。まぁ何事も芸の肥やしだと思うので、私はきちんと棚卸しして12/31には決算書作ろうと思っておりますが。
それはさておき、夕方にロクロを挽いて仕事場の棚に置き、次の日に仕事場へ行ったら、ことごとく作品にヒビが入っている。土は普段使っているものだし、そんなに無茶な形を作ったわけでもないし、何故ゆえにヒビが入ってしまったのか。棚から作品を出して観察してみたところ、まぁびっくり。ヒビの中に小さな霜柱が立っている(笑)。更にヒビの周りには雪の結晶のような霜がびっしり。試しに割って土をつまんでみたところ、シャリシャリしている。たしかに寒波も来ているし、仕事場のハロゲンヒーターが壊れて泣きそうに寒いなぁとは思っていたが、まさか一晩で作品がフリージング状態になるとは、完璧な想定外。東京に比べて栃木が寒過ぎるのか、それとも、この仕事場が寒過ぎるということなのか。何にしても、これから更に寒さが増すことを考えると、作品を作るタイミングも気にかける必要があるらしい。住み処が変わると、作り方への気遣い処もいろいろと変わるものなのだなぁと少々の感動すら覚えてしまった。
それから、電気窯で使用する電気代は水道光熱費とは別に製造原価として計上する必要があるため、窯を焚くたびに電気メーターをチェックしている。それで気がついたのだが、12月にはいってから、電気窯の電力消費量が10kw前後増えるようになった。イソライト耐熱レンガとカオウールのダブル蓄熱システムを持った窯で、1250度設定で焼き締まりも良いし蓄熱率は高そうだから、加熱のための電力量に変化はないだろうと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。窯焚きとは突き詰めればレンガを暖めることだ、という話を読んだことがあるが、まさしくその通りなのだと納得した。冬で耐火レンガが冷えていれば、やはりそれなりに余計なカロリーが必要ってことなんだろう。窯炊きの回数が同じなら、電気代も大体同じ料金で計上すればいいかなぁと考えていたのだが、夏と冬では、率を変えて計算する必要があるわけなのね。
一人で何でもやるというのは、いろいろと勉強になる面も多いが、面倒事も爆発的に増えるってことだと実感する個人事業主初年度の年の瀬であった。
<追伸>
作品に霜柱が出来てしまう問題だが、壁側の方が霜柱発生率が高いことから、壁が冷えることで作品にも影響が出るのではないかと推測。だとすれば、壁からの冷気を遮断すれば問題は解決する。というわけで、ホームセンターへ行き、風呂のお湯が冷めないマット(200円)というのを見つて何枚か購入し、作品乾燥棚の3側面に貼ってみた。あまり期待はしていなかったのだが、結構、効果てき面。霜柱が立たなくなった。温度計でマット有りの棚と無しの棚を測ってみたら、2〜3度、温度が違う。
また追加で買ってきて、今度は漆ムロに巻き付けようと思う。たぶん、かなり効果があるんじゃないだろうか。

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