ウォームビズ

うちの庭の水を溜めたバケツに氷が張った。今年一番の寒さ更新中。おかげで仕事場が泣きたいほど寒い。っていうか、むしろ寒過ぎて腹が立つ。修理の納期が迫っているのに、ここへ来て寒さのあまり樹脂の硬化がむちゃくちゃ遅い。漆に至っては、電気アンカをムロに入れても15度までしか温度が上がらず硬化しないという始末。困ったもんだ。何しろ貧乏なので仕事場にはエアコンというものがない。部屋が暖まらないのだから、そりゃムロだってアンカごときで暖まるわけがない。夏は扇風機を使っていたが、熱風が部屋を循環するだけで涼しさとは無縁だった。何とか夏を乗り切ったと思ったら、こんどは冬だ。暑過ぎても仕事をする気が起きないものだが、寒過ぎるのはもっと仕事をする気が起きない。人間も冬眠する動物だったら、どれほど楽だろうかと思ったりもする。いや、今からでも遅くないから、ウォームビズとか言ってないで、いっそ冬眠ビズで仕事やめたらどうだろうか。
とまぁ、それは冗談として、ウォームビズと言えば、先日、税務署から、パソコン会計の講習会を無料でやるので出席しませんかという通知が来た。今、税務署では会計ソフトと連動して電子申告(インターネットを利用して確定申告を行うシステム)まで出来るソフトの無料配布が始まっているそうだ(Windows専用なのでMac版も作ってほしい)。しかし、そのためにはまずパソコンの会計ソフトで日々の経理処理が出来なければ話にならない。というわけで、その布教のためにこうした講習会を試験的にやることになり、個人事業主で青色申告を届け出た人たちに声をかけたということらしい。30名くらい出席していた。
内容は、弥生という会計ソフトを使った帳簿処理と損益計算書・貸借対照表の作成。説明を聞いた後、テキストの練習問題をこなしていくというもので、練習で出来上がったデータを専用ソフトに流し込むと電子申告が終了ってことになる。私は(自分で言うのも何だが)パソコンには明るい方だし、タッチタイピングもそれなりの速度で打てるので、非常に面白く勉強になった講習会だったのだが、出席者のたぶん半分以上はキーボードのenterキーが分からないレベルの人たちだったので、休憩時間になると即死者続出(笑)。講習会終了後、職員に文句を言っている人もいたが、パソコンの講習会ならいざしらず、パソコンの会計処理の講習会なのだから、その違いは分かってないとねぇ。まぁ、そこが理解出来ないから出席しちゃったんだろうけど。むしろ、税務署の通知にもっときちんと「日ごろからパソコンを使っている人を対象としています」くらいは書いておくべきだったんだろうな。
通知の不備も去ることながら、講習会で一番辛かったのは、講習会場の暖房の効きすぎ。狭い部屋で30人が頭使って、さらにceleron1.5GHzのパソコンが30台フル稼働したら、それだけで十分に暑いんじゃねぇのってくらいの発熱量なのに、加えて暖房ガンガンである。講師の先生なんて汗ダラダラ。何がウォームビズだと。おまえら本気でウォームビズとか考えてんのかと。まぁ思いたくもなるような状態である。寒くないようにとの気遣いなのだろうが、気を遣い過ぎだっての。
部屋の温度というのは、部屋の体積と人の数によって大きく上下する。陶芸教室で仕事をしていた時も、出勤した直後は暖房を焚いていても部屋が暖かくなりにくかったが、人が集まりはじめると途端に部屋が暖かくなる。それくらい人間の呼吸による水蒸気の排出量と、体温の発熱量による影響というのはすごい。で、思うに、ウォームビズとか言って厚着を推奨するくらいなら、最近流行りの年中吹き抜けなガランドウの建築構造を改めて、夏は吹き抜け、冬になると簡単に間仕切りで複数の小部屋になるような、つまり構造体で工夫したほうが、厚着をして暖房温度下げるよりも効率良いんじゃないだろうか。特にインテリジェントビルとかパソコン多めに使っているようなところは、パソコンと社員だけでほとんど暖房が事足りるくらい、かなり省エネになりそうな気もする。金もあんまりかからなそうだし。それって、しかしよく考えると昔の襖のある日本家屋そのものだったりするんだよね。襖をはずせば大広間、襖を閉めれば複数の小部屋。
これから建物を建てようと思ったりしている人、そういうの、ちょっと考えてみたりしませんか?

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