優しい時間

弟のジュン君は、夫婦そろって倉本聰のファンであり、昨日、そのジュン君から新しく始まる倉本聰のドラマを録画してDVDに焼いておいてほしいと電話をもらったわけで。断る理由もなく、本日、そのドラマを録画ついでに僕は見てしまったのであり。
実をいうと、僕は倉本聰の丁寧なドラマ作りが苦手であって、その丁寧なリズムについつい眠くなってしまうのだけれど、今回は、ドラマの設定が少し気になるシチュエーションだったこともあり、最後まで見てしまったわけで・・・。
このドラマは、ある事件をきっかけに交流を失ってしまった父と子が、富良野の自然の中で次第に心を開いて理解し合って行くという倉本聰の直球ど真ん中な内容であり、当然、ストーリーは淡々としていながら無駄がなく、視聴者を引き込むに十分な作りになっているのだけれど、そこに登場する珈琲専門の喫茶店のマスターをやっている父、窯元で陶芸修行をしている息子の、そのあまりにも杜撰なディテールや挙動に、僕は思わず腹を立ててしまったわけであり・・・・・・。
おそらく、ほとんどの視聴者はそんなことなど気にもせず、親子が心を開く軌跡に目頭を熱くしていくことは間違いないのであり、透過の早いネルを使っているのにドリップ放ったらかしのマスターとか、菊練りをするのに袖も捲らない息子とか、キャラクターの設定であえてそうしたとは到底思えないシーンが満載であることに、テレビの前で「演技指導はどこを見ているのか」と怒っているのは、私一人だろうと思うのだけれど。
ただ、このドラマは準備に相当な時間をかけており、さらに、2クールという長いドラマになるそうなので、もしかしたら、そうしたディテールも直って行くのかもしれないと、多少は期待できるような気もするわけであり。しかし、そこまで僕自身が、このドラマに付き合えるかどうかは、まったく自信がないというのが本音でもあり。
この気持ちはいったいどうしたものかと、僕は、いまも心の整理がつかないわけで・・・・・・・・・。