臓器提供カード

 臓器提供意思表示カードを自動車免許と一緒に持つことにした。東京に居るときから、持っておいた方が良かろうとは思っていたのだが、カードの入手方法が分からず、ずっと持てずにいた。こっちへ越してきて、自動車免許を取得したときに、車を運転する人間の最低限のモラルとして、やはりカードは持つべきだろうと改めて考えていたところ、近所の郵便局で偶然、カードを発見したので迷わず頂いた。
 かなり前に、川崎和男というデザイナーの講演資料を読んでいた時、眼鏡職人は他人の目で飯を食っているのだから、仕事を続けるなら、全員アイバンクに登録すべきだという話が書かれており、とても納得した。自動車がガソリンエンジンを積む以上、他人の臓器を汚していることに違いはないわけで、臓器提供カードを私が持つのは、要するに、この講演話の真似事なわけだが、交通社会の一員になることの重さを忘れない為にも、このカードを携帯することは重要だと思う。
 ちなみに、このカードには臓器を提供しないという選択肢もあるのだが、私はすべて提供する方に○を付けた。酒も飲まないし、タバコも吸わない人間だから、たぶん、どの臓器もそこそこ使える状態にはなっていると思う。まぁ、ある種のおごりみたいなものもある。そう考えるところが、人間、まだまだ出来ていと思うわけだが。